2019年10月08日
9月30日(月)、鳥羽市民文化会館にて、「とば地域共創塾 2019」第3回を開催しました。
最終回となる第3回では、中村欣一郎鳥羽市長に向けての最終成果発表会が行われました。
中村市長、立花充副市長をはじめ、塾生の所属課の上司6名、歴代塾生OB5名、本学職員6名が出席し、さらに塾生・講師を加えた多数の聴衆へのプレゼンとあって、各チームの発表者からは緊張感あふれる様子が見て取れました。
各チームの事業提案発表は、「とばしあわせチーム」、離島振興チーム改め「空き家リノベチーム」の順番で行われました。
事業計画発表後には、発表者に対して中村市長・立花副市長・所属課上司・塾生OBからは発表に対してのコメントや質問が投げかけられました。計画実現の為には、より具体的に内容を詰めていく必要があり、ここからがスタートであるということを感じさせるコメントがの数々でした。今後、この事業が形を為していくプロセスを通じて、塾生の皆さんのさらなる成長が期待されます。
発表の後に全員でこれまでの塾全体の振り返りを行いました。講師陣からの各チームへのコメントや塾生からの質疑応答の後は、塾生各々が「とば地域共創塾」を通して得た自身の変化、気づき、今後どのように日常業務に活かしていくのかについて、意見交換が行われました。
今回参加された9名の塾生からは、「日々の業務に忙殺され、事業の目的や必要性を考える機会を怠っていたと感じた」「同じチームの中でさえ共通認識の違いからすれ違いが起き、合意形成の難しさを痛感した」等の意見がありました。この2か月間、塾生の皆さんが全3回の「とば地域共創塾」を通して悩み、考え抜いた中での意識の変遷に触れ、今後「とばを創る人」として鳥羽市の中核を担っていく塾生たちの、大きな成長を実感する振り返りとなりました。
「とば地域共創塾2019」の最後には、「修了式」が行われました。事業計画の作成プロセスを経て大きく成長した9名の塾生一人一人に対して、松田塾長から「真摯にプログラムを受講し、地域を牽引する基幹人材『とばを創る人』として着実に成長した」証となる修了証書が授与されました。
今年度のプログラムはこれで終了となりますが、「とば地域共創塾」で学び身に付けた力は、当然ながら塾の場限りのものではありません。
とば地域共創塾の場でチームとして議論したことを、どれだけ個人レベルで考えられるようになるか、組織に落とし込み次につなげられるかが重要となります。今回参加された塾生の皆さんが、地域の現場でより一層のご活躍をされることを心から祈念しつつ、三重大学も地域に伴走して地域共創を目指していきます。