2019年09月18日
9月9日(月)および17日(火)、地域イノベーションホールにおいて、教職員を対象に「科研費(令和2年度分)公募説明会」を開催し、2日間で延べ164人の参加がありました。
説明会の冒頭では、橋本 篤副学長(研究担当)から、三重大学における科研費申請率と採択状況および科研費応募の重要性について説明がありました。また、研究倫理について、捏造、偽造・改ざん、盗用等狭義の研究不正のみでなく、オーサーシップ、二重投稿・二重出版等広義の研究不正にも注意が必要であると説明がありました。
9日(月)の第1回では、工学研究科の小海 文夫教授から「科研費 : 申請と審査の経験から」、医学系研究科の島岡 要教授から「科研費申請書の書き方の要点」と題した講演が行われました。小海教授からは、採択されるには研究背景などから実行性があり、意義のあるテーマであると示すことが重要であるとの話があり、島岡教授からは採択されるには研究内容の学術的価値、研究計画の実行可能性、研究計画調書プレゼンテーションの説得力が重要な要素であるとの話がありました。
![]() 小海教授 |
![]() 島岡教授 |
17日(火)の第2回では、人文学部の遠山 敦教授から「文系の研究計画調書をどう評価するか」、生物資源学研究科の近藤 誠准教授から「科研費を取り続けている先生方の申請書を見て気づいたこと」と題した講演が行われました。遠山教授からは、当該研究領域の専門家が審査に当たっているわけではないため、解りやすく具体的に説明しようと努めることが必要であるとの話があり、近藤准教授からは、科研費を取り続けている先生方の申請書は、背景・着想の経緯・研究動向に自身の研究があり、予備実験・調査が済んでいるため、文章に説得力があるとの話がありました。
![]() 遠山教授 |
![]() 近藤准教授 |
両日とも、財務チームから「公的研究費の適正な使用」、研究推進チームから「令和2年度科研費公募」について説明があり、有意義な説明会となりました。