2019年06月07日
6月4日(火)、津駅前の伊勢門本店[EBIIRO]にて、第26回三重大サイエンスカフェ「認知症、ならないために出来ること:音楽療法を中心に」(講師:三重大学大学院医学系研究科 佐藤正之准教授)」を開催しました。
三重大学サイエンスカフェでは、本学選りすぐりの先生を講師に、お茶を飲みながらリラックスした雰囲気の中で、先生のとびっきりの研究をわかりやすく市民の皆さまにご紹介しています。今回は37名と、多くの方々にご参加いただき、参加者の関心の高さが伺えました。
佐藤准教授は、まず、認知症とはどのような病気なのか、また近年の認知症の現状について述べられました。続いて、認知症予防には中年期からのメタボリック・シンドロームのコントロールが大切であることや、非薬物療法について、認知症予防の効果が科学的に認められているのは「運動」であるという話がありました。最後に、高齢者の認知機能維持・改善を目的とした音楽体操を用いた非薬物介入の「御浜-紀宝プロジェクト」の研究データに基づき、音楽がついた運動はさらに脳に良いという説明がありました。
質疑応答では、参加者から「楽器演奏は認知症予防に効果があるのか」や「認知症予防に有効な音楽のジャンルは何か」など多くの質問がありました。
次回の三重大サイエンスカフェは9月3日(火)開催予定で、工学研究科の鶴岡信治教授による講演が行われます。詳細は決定次第、ホームページでお知らせいたしますので、お楽しみに!