2019年04月23日
4月20日(土)、ハイトピア伊賀において、山田雄司人文学部教授による「信州松本藩の忍者」と題した講演が行われました。松本藩主戸田氏に仕えた忍び芥川氏は甲賀出身で、「甲賀隠術極秘」には、先祖が大凧に乗って上から火を落として城を焼き払ったという由緒を語り、忍術は奇怪な小芸ではなく、「未萌未発を察する」ための術であることを説き、その道に入ってからは欲に流されることなく己に厳しくし、「百鍛千練の功」を積む必要があるとすることが説かれ、その他幕末の探索記録や忍術書も残っているなど、芥川家文書は忍びの活動をよく知ることができる重要な史料だとの解説がありました。