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~人生フルーツ上映会&山崎亮氏講演会「人生をデザインする」~を開催しました

2019年03月18日

3月4日(月)、三重大学地域貢献活動事業(「三重県におけるアートマネージメント養成プログラムの開発」(人文学部 田中綾乃先生)の一環として、「人生フルーツ上映会&山崎亮氏講演会」を三重県文化会館との共催で開催しました。場所は登録有形文化財にも指定されている本学のレーモンドホール。

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参加者は募集開始1週間後に当初予定の70名に達し、当日は計94名(一般80名、学生9名、教職員5名)の参加がありました。12時半の開場にもかかわらず、11時半ごろから参加者の方々が並び始め、車椅子でおいで下さった方、椅子を持参して当日飛び込みで来場された方々もいるほどの盛況ぶりでした。

最初に田中先生からの挨拶と本事業の趣旨の説明があり、「人生フルーツ」の上映開始。この映画の製作は東海テレビ(監督:伏原健之)で、ナレーションは昨年永眠された女優の樹木希林さんです。2017年の話題作で、キネマ旬報や文化庁芸術祭で受賞、現在でも全国でロングラン上映が続いています。

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映画「人生フルーツ」より
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上映会では2台のスクリーンを使用

映画の主人公でもある津端修一さん(撮影時90歳)は、元広島大学教授で、本学工学部の客員教授でもあった建築家。妻の英子さん(同87歳)と共に、修一さんの師であるアントニン・レーモンドの自宅に倣って建てた家に住んでいました。映画は、夫婦の時をためるような丁寧な暮らしを通じ、人の暮らしや環境との共存等について観客に思索を促します。

第二部は、コミュニティ・デザイナーの山崎亮氏(studio-L代表)の講演会。『縮充する日本』(PHP新書)や『コミュニティデザインの源流』(太田出版)をはじめ、数々の著作や「カンブリア宮殿」等のテレビ番組にも出演されている地域創生の第一人者として知られています。

山崎氏は、長年にわたる地域創生プロジェクトでの試みやその理論を「人生フルーツ」のテーマと絡めながら話され、はじけるような明るい話術で観客を魅了。講演後には、地域イノベーション学研究科の院生をはじめ、学外の参加者からも多くの質問がありました。山崎氏は、引き出しの多さを感じさせる豊富な知識とアイディアから、各質問に対して丁寧に答え、参加者との交流も深めました。



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山崎 亮氏(studio-L代表)と講演会の模様

人のつながりを作り、地域が持つ課題を地域の人たちが自ら解決するためのコミュニティデザイン。建築よりも、人間関係をデザインするという職業を選んだ山崎氏の温かい人柄が感じられる講演会でした。

終了後のアンケートから、「大好きな『人生フルーツ』をレーモンドホールの空間で観れて感激」「津端さんと三重大、レーモンドホールの繋がりを感じ、改めていい企画に参加させていただき、感謝しています」など、映画に関する感動はもとより、「講演を聞いて映画の深みが更に分かった。」「地域社会でどう生きていくべきか考えていきたい」「コミュニティデザインを仕事の指針にしていきたい」「もっと早くにこのアイディアを知りたかった」など、多くの方々が山崎氏の話に刺激されたことがわかりました。

三重大学への要望としては、「知の拠点として、様々なイベントを企画して広報してほしい」「若者と高齢者が一緒に参加できるようなイベントを企画してほしい」「レーモンドホールを利用させてほしい」「イベント時には駐車場を確保してほしい」など、様々なご意見をいただきました。

ご参加いただいた皆様、ありがとうございました!

追記:本イベントは、複数の部局を横断した繋がりにより実現しました。映画の内容とレーモンドホールとの繋がり等から上映を提案して観客を募った国際交流センターとチーム、同映画の公式HPでもメッセージを提供されている山崎亮氏と繋がりのある田中先生、さらに本学と「アートマネージメント」において協定を結んでいる三重県文化会館には広報協力やスクリーンを提供いただき、音響の専門家である工学部の野呂先生と研究室の方々には上映運営にもご協力いただきました。かねてから地域の方々にイベントを通してこのホールを利用して欲しいと希望していた平野氏(施設部)には、様々な局面でご尽力いただきました。

その他、応援いただいた東海テレビの皆様も含め、改めてお礼を申し上げます。

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