2019年02月28日
2月21日(木)、地域イノベーションホールにおいて、地域人材教育開発機構の主催により、全学FD・SD/FFP「高等教育が目指すべき姿:グランドデザイン(答申)からみる課題」が開催され、学内外から74名の参加がありました。
本シンポジウムでは、「2040年に向けた高等教育のグランドデザイン(答申)」を踏まえ、大学を取り巻く環境を見直し、大学の更なる機能の充実のため、地方国公立大学を起点に高等教育機関の目指すべき姿を共に考える目的で企画されました。
地域人材教育開発機構の山本裕子准教授が司会進行を務め、はじめに駒田美弘三重大学長から開会の挨拶がありました。
講師には、高等教育論の第一人者である、金子 元久氏(筑波大学特命教授、東京大学名誉教授)をお招きし、グランドデザイン(答申)を踏まえて三重大学をはじめ、三重県の高等教育機関が目指すべき姿についてご講演いただきました。
金子先生は、グランドデザイン答申について、大学組織・ガバナンスに関する政策や国公立大学に関する政策など、大きくわけて6つの政策案件を説明し、続いて政治アジェンダの問題について、軸となる社会・政治、産業・科学政策、財政の3方面から話されました。また、アメリカの例と比較しながら、日本の大学の奨学金制度や授業の質などの課題について話されました。
講演後の質疑応答/ディスカッションでは、大学の組織改革についての質問や、教育の質の評価に関する質問など、多くの参加者から質問がよせられ、的確に答えていただきました。
最後に地域人材教育開発機構長の山本俊彦理事(教育担当)から閉会の挨拶がありました。
本シンポジウムは大学の発展のために見直すべき課題について考える大変有意義な時間となりました。