2019年01月15日
12月16日(日)三重北勢地域地場産業振興センター(四日市市)において、第6回三重大学・皇學館大学合同シンポジウムが開催されました。
このシンポジウムは、県内地域にある特有のテーマで、両大学の教員が当地において開催するもので、今回は四日市市において「近代文学から四日市を考える」というテーマで講演とシンポジウムを行いました。
開会に先立ち、駒田美弘三重大学長から、四日市市は、たくさんの小説家を輩出しており、読書の魅力の大切さを振り返っていただきたい、また、シンポジウムというと大学の中で開催するというイメージがあるが、このように各地に出向いて、地域の特色あるテーマを取り上げて市民の皆様に日頃の研究成果を届けていきたいと挨拶がありました。
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講演の一人目は、三重大学教育学部の和田 崇准教授で、「四日市公害と文学」と題して、まちが近代化する様子や、近代化の果てに生じた四日市公害について描いた様々な文学作品を紹介し、文学が四日市公害をどのように描き、向き合ってきたのかを解説されました。
続いて、皇學館大学文学部の岡野裕行准教授から、「まちの文学にふれる」と題して、図書館やまちの歴史の記録をどう残して活用していくのかという視点で報告がありました。
![]() 三重大学 和田 崇准教授 |
![]() 皇學館大学 岡野 裕行准教授 |
シンポジウムは、三重大学人文学部の山田雄司教授の司会進行で、三重大学人文学部の尾西康充教授と発表者の和田崇准教授と岡野裕行准教授のお二人を交えて、「近代文学から四日市を考える」というテーマで開催されました。また、出席者の半田美永皇學館大学名誉教授と四日市再生「公害市民塾」の伊藤三男氏からもテーマに関するご意見、感想が述べられました。
![]() 半田美永皇學館大学名誉教授 |
![]() 伊藤三男氏 |
閉会に際して、清水 潔皇學館大学長から参加者への聴講のお礼とともに、四日市公害から社会と人間のあり方はどうあるべきかを考え、それが広い意味での文学であるとのご意見とともに、今後も三重大学と皇學館大学が協力し、地域社会の発展のために貢献させていただきたいと挨拶がありました。
![]() 清水 潔 皇學館大学長 |