2017年08月03日
7月7日(金)、医学部臨床第3講義室において「法学と医学の融合シンポジウム」を開催し、基調講演として盛山正仁 法務副大臣が「医療ビッグデータ法の成立と今後の取り組み-人工知能AIによる最適化医療の実現へ-」と題し、基調講演がありました。
電子カルテを集約し、保存し、共有するネットワークの統一されたインフラや整備や、カルテのレセプト(検査項目、投薬内容、手術措置の種類等)以外の情報の活用について述べられ、また、近年の医療分野に係る法整備について解説がありました。
講演後の質疑応答では、「認定匿名加工医療情報作成事業者とはどのような条件を満たした事業者なのか」、「将来はカルテだけでなく、生のデータがビッグデータで共有されるようになるか」、「海外の医療ビッグデータを日本でも共有できるようになるか」等、医療従事者からは積極的な質問があり、医療ビッグデータに関する関心の高さが伺えました。
続いて、三重大学医学部附属病院の教員、及び企業・病院より「三重大学での革新的医療開発」と題し、学術講演がありました。
①直径1ミリ程度の超早期がんの網羅的検出を可能とするレーザー顕微内視鏡・AI技術の開発
溝口 明 教授
②血液検体からのマイクロRNA、遺伝子検査による超早期がんの検出技術の開発
問山裕二 講師
③新規細胞増殖制御シグナルに基づくがん制圧 ―繊毛による細胞増殖制御―
稲垣昌樹 教授
④世界レベルの致死性ウイルス感染症対策―エボラ出血熱ワクチンの開発―
野阪哲哉 教授
福村正之 社長(バイオコモ㈱)
⑤AI(深層学習)による創薬生産性の大幅改善
細田雅人 社長(インタープロテイン(株))
⑥AIによる地域医療での診療支援の可能性
竹村洋典 教授
⑦超高齢社会に向けて、地域から発信する医療ビジネスモデル
田中光司 副病院長
三木誓雄 病院長(伊賀上野病院)
⑧三重地域圏統合型医療データベース 西村政勝 教授
医療データベースの創薬への応用 西村有平 教授