2017年06月13日
5月25日(木)・26日(金)に富山大学を当番校として開催された、平成29年度(第54回)国立大学教養教育実施組織会議・事務協議会の全体会議の協議題「コミュニケーションを苦手とする学生への修学指導と成績評価」において、山口大学、岐阜大学、九州大学とともに、本学教養教育機構瀬戸美奈子教授(心理学)が報告を行いました。
2015年度に開始した新しい教養教育カリキュラムでは、アクティブ・ラーニングとして、前期にスタートアップセミナー、後期に教養ワークショップでグループ活動を取り入れています。中にはどうしてもグループ活動に加わることができなかったり、うまくコミュニケーションがとれなかったりする学生がいます。これに対応するために、教養教育機構ではFD研修会で専門家を呼んで話を聞き、また、教員が話し合って問題の解決を探る機会を設けています。
瀬戸教授からは、コミュニケーションが苦手な学生に対しては、「励まし・褒める」など「心」での対応とともに授業の場ではどのようにしたら支援できるのかを考えることが必要だとして、すぐにでも実行可能な方策の紹介がありました。
これはどの大学においてもアクティブ・ラーニングを進めていくために避けることのできない問題で、全国から集まった52大学約200名の参加者にとっては問題を共有し、考えるいい機会になったと思われます。