2017年05月23日
5月20日(土)、地域ECOシステム研究センターと環境ISO学生委員会、梅村学園三重中高主催の「アクア・ソーシャル・フェス in 松名瀬 2017(春)」が、伊勢湾最大の干潟である松名瀬干潟で行われました。
三重大学や地域住民、企業、メデイア、松阪市、三重県、トヨタ自動車(株)などの連携事業として、三重県初のラムサール条約(特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約)への登録を目指した活動の一環として、350名が集まり、海岸清掃と干潟の生物多様性学習を実施しました。日本のラムサール条約登録湿地は、釧路湿原(1980年5月)が最も知られており、東海地域では愛知県の藤前干潟(2012年11月)などが登録されているが、三重県の登録地はまだありません。
挨拶する朴 恵淑センタ−長 挨拶する永作友寛松阪市副市長
主催者を代表して朴 恵淑センター長は、昨年5月の「伊勢志摩サミット」のレガシー(遺産)を活かす方法の一つとして、伊勢湾最大の干潟で生物多様性の宝庫である松名瀬干潟を世界へ誇れる持続可能な地域創生のモデル地域として創り上げ、伊勢湾の豊かな生態系を次世代へ繋げるため、オール三重で取り組むことを呼び掛けました。
永作友寛松阪市副市長からは、松名瀬干潟は松阪市民だけのものでなく、三重県民の公財として守るため、皆の力を集めて取り組むよう呼び掛けました。
竹林憲明三重トヨタ自動車(株)社長からは、トヨタ自動車(株)が支援をしている水辺環境を守る活動において、松名瀬干潟での活動は、子どもから大人までの幅広い最大参加人数を誇り、海岸清掃活動と生物多様性学習を兼ねた素晴らしい活動として、日本の代表的な環境保全活動であるので、継続して支援するとの挨拶がありました。
挨拶する竹林憲明三重トヨタ自動車(株)社長 干潟や海岸清掃活動
干潟や海岸清掃活動 干潟での生物多様性学習
その後、干潟や海岸の漂着ゴミなどを拾い集め、生物多様性学習では、三重中高の科学技術部による干潟に生息する準絶滅危惧種の貝(ウミニタ)やアシハラカニなどの水生生物の観察会やアサリの水質浄化実験などが行われました。環境保全活動と学びの学習が同時に行われる本活動は、10月28日(土)にも開催予定ですので、多くの参加を期待しています。
参加者一同