2017年03月22日
3月18日(土)、環境・情報科学館において平成28年度「三重大学・中部電力(株)とのエネルギー環境教育協働事業報告会」が開催されました。本事業は、人文学部 朴恵淑教授の「大学生及び地域の環境リーダーを対象としたエネルギー環境教育」と教育学部 真松岡守教授の「エネルギーと環境に関する教育プログラムの研究・開発」との連携事業で、平成19年度からスタートされ、今回で10年目となります。
長谷川真人 中部電力(株)環境・立地部環境経営グループ長から、次世代へのエネルギー環境教育の重要性が増す近年の世界や日本の状況から考えても、本事業の遂行による環境人材育成に大きく期待しているとの挨拶がありました。
第1部では、朴 恵淑教授による成果報告が行われました。
まず、昨年4月の桑名ジュニアサミット及び5月の伊勢志摩サミットの成果を活かし、課題を補うために、2016年8月6日,7日に開催された「ポストサミットin 三重 2016」についての報告がありました。世界10ヵ国から100名の中高大学生や留学生を対象に、中部電力(株)との連携による多気バイオパワー発電所及び川越火力発電所やテラ46の見学、ワールドカフェ形式による環境とエネルギーの分科会、三重ユース宣言(日本語・英語)、ユース国際ネットワーク構築の成果発表がありあした。また、夏休み三重大学冠エネルギー環境講座の開講によって、中部電力(株)との連携による電気の仕組みや人力自転車による発電の体験講座の成果についても発表がありました。
続いて、12月18日に実施した浜岡原子力発電所見学に参加し、エネルギーのベストミックスに関する考え方や省エネ活動について、三重大学生及び三重県地球温暖化防止活動推進センタ−の大津春久事務局長による報告がありました。
第2部では、松岡守教授による成果報告及び小中学校の教員による教育プログラムの研究・開発に関する報告がありました。アニメーションによる図画工作、環境ワークラリー、プロロボを活用したプログラミング教育、グリーンカーテンプロジェクト、発電の仕組み、食生活、環境報道から分かる日本と外国の新聞記事の比較、Ene-1プロジェクトSUZUKAへの挑戦、防災活動など、多様な取り組みが紹介されました。
これまでの成果を活かし、課題を補う連携事業が引続き行われることとなりますが、産学連携によるエネルギー環境教育の充実及び国際化を見据えたさらなる発展的展開が期待できる成果報告会でありました。