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みえアカデミックセミナー2016移動講座「熊野信仰の特質」を開催しました

2016年09月07日

9月4日(日)、みえアカデミックセミナー2016移動講座「熊野信仰の特質」を開催しました。

20160904_みえアカデミックセミナー移動講座2016(山田先生) (15)_R

みえアカデミックセミナーは、三重県内にある全ての大学・短期大学・高等専門学校が有する高度な学びと県民の方々をつなぐ一大連携事業です。健康、医療、福祉、歴史、文学、子育て、教育、機械工学など各校の特色を活かしたバラエティ豊かな公開セミナーを開催しています。この移動講座では、各学校の中から地域の学習ニーズにあったテーマを選定し、県内各地で出張講座を開催しています。

今回は「熊野信仰の特質」と題し、日本古代・中世信仰史の研究を専門とする山田雄司 人文学部教授による講演が行われました。会場となった熊野市文化交流センターは、91名の参加者で賑わいました。

20160904_みえアカデミックセミナー移動講座2016(山田先生) (5)_R

山田教授は熊野について、山と海に囲まれた立地で霊地(霊験あらたかであると信仰される土地)として必要なものが揃っているとし、日本古来の信仰を探る上で重要であると述べました。また、参拝者の勧誘・啓蒙を目的として作成された絵画である「那智参詣曼荼羅(なちさんけいまんだら)」には、キリスト教の宗教観を表した絵画である「最後の審判(ミケランジェロ作)」との共通点が見られることから、熊野信仰とキリスト教との関わりも考えられると述べ、世界の文化と比較して熊野を研究することが大切であると述べました。

20160904_みえアカデミックセミナー移動講座2016(山田先生) (6)_R那智参詣曼荼羅について説明を行う山田教授

また、熊野古道について「砂利を踏みしめる音は水辺での禊(みそぎ)を意味し、汗とともに体から穢れ(けがれ)が出て体が清められると信じられていた。是非、実際に熊野古道を歩いていただきたい」と述べ、セミナーは盛況のうちに終了しました。

地元熊野の話題ということもあり、参加者は熱心に聞き入り、講演後も多数の質問がありました。

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