2016年06月28日
6月17日(金)、大阪大学中之島センター10階 佐治敬三メモリアルホールにおいて、第1回三重大学大阪シンポジウムを開催いたしました。
三重大学は、「三重の力を世界へ」をスローガンに、地域圏大学としての位置づけを明確に宣言し、基礎から応用に至る様々な研究活動を展開しています。地域の課題を探求する研究は1つの研究分野には収まらず、産業、経済、社会へと通じ、また自然、歴史、文化へと連なります。それこそが、私たちの未来の姿を描き出す研究の動機であり、契機であると考えています。本シンポジウムでは、そうした研究の成果や三重大学の活動を近畿圏に向けて発信するために開催されました。また、本シンポジウムは、これまで東京(8回)と大阪(4回)で行っていた「三重大学先端研究シンポジウム」の企画を改め、開催されたものです。
冒頭、主催者挨拶として駒田美弘三重大学長から「三重大学は、地域人材の育成による人づくり、地域サテライト構想によるまちづくり、研究成果を発信・還元するしごとづくりを通して、地方創生に努力します。皆さまのご指導、ご支援をお願いいたします」との言葉がありました。続いて、J.フロント リテイリング株式会社の相談役 奥田 務氏による基調講演「百貨店ビジネスの変革とこれからの大学生への期待」が行われました。奥田氏は「考える力を身につけ、グローバルな時代ですが、日本人特有としての自分なりの価値観を学生時代に確立してほしい。また、英語力も企業人として必要な一つの条件と考えてほしい」と学生への期待を話しました。講演後には質疑応答が行われ、参加者は熱心にメモをとるなどして聞き入りました。
次に、教育学部の杉田正明教授による「トップアスリートの競技向上におけるスポーツ科学最前線」、生物資源学研究科の田丸 浩教授による「未利用バイオマス原料を活用したバイオリファイナリー」、地域イノベーション学研究科の小林一成研究科長・教授による「地域イノベーション学研究科の紹介~これまでの成果とこれから~」と題した講演が行われ、本学の研究成果や活動が発表されました。
最後に行われた交流会にも多くの方にご参加いただき、盛況のうちに終了しました。