2016年04月02日
3月20日(金)、明和町の斎宮歴史博物館において、「第3回 三重大学・皇學館大学合同シンポジウム『桓武天皇と斎宮』」を開催しました。
三重大学・皇學館大学合同シンポジウムは今回で3回目。両大学の有する専門性を相乗的に地域市民へ還元することを目的として、平成25年度から開催しています。
今回のテーマは「桓武天皇と斎宮」。「斎宮(さいくう)」は、奈良時代から南北朝時代まで、天皇に代わり伊勢神宮に仕えた皇女「斎王」の宮殿や役所のあった場所です。シンポジウムでは、皇學館大学研究開発推進センターの荊木美行副センター長、三重大学人文学部小澤 毅教授より、それぞれ「文献史学から見た斎宮」「考古学からみた斎宮」をテーマに講演が行われました。
講演では、桓武天皇と斎宮にまつわる歴史や遺構などを、それぞれの学問による異なる視点で分析した専門性の高い興味深いお話をしていただきました。講演の後には、斎宮歴史博物館の榎村寛之学芸普及課長を加え、3名でのパネルディスカッションが行われました。前半の講演の内容を踏まえながら、より深い意見交換が行われ、参加者は真剣な表情で話に耳を傾けていました。
シンポジウムの最後には、参加者は会場の近くにある「さいくう平安の杜」へ足を運び、伝統的な木造工法などを駆使して復元された、実物大の斎宮の正殿や西脇殿などの見学会が行われました。