2016年01月28日
1月22日(金)、地域イノベーション研究開発拠点3階のイノベーションホールにおいて、みえバイオリファイナリー研究会「第2回異業種交流会」を開催しました。
現在、木材や未利用農産物などのバイオマス資源を原料に、バイオ燃料・バイオプラスチック・バイオ薬品などの製造を目指すバイオリファイナリーは、環境・エネルギー関連の新たな成長分野として期待されています。本交流会は、バイオリファイナリーに関連する商品に対する様々なシーズ・ニーズを持つ、幅広い企業やバイオリファイナリーに興味を持つ大学院生・大学生などを対象に、バイオマス関連産業の動向やバイオリファイナリーに関連する最新の取組などをテーマに開催されました。
最初に、NPO法人近畿バイオインダストリー振興会議の新名惇彦理事長から話題提供として、「地球温暖化防止の切り札 植物バイオテクノロジー」と題して話題提供がありました。その後、神戸大学大学院工学研究科の近藤昭彦教授から基調講演「バイオリファイナリーの現状と今後の展開」が行われ、セルロースからエタノールを作り出す世界の大きな動向や教育とベンチャー育成など、世界から見た日本の課題について、説明がありました。
続いて、バイオリファイナリーに関する県内企業の取組発表として三菱化学株式会社 機能性樹脂事業部 日本事業ユニットテクニカルセンター バイオプラスチック開発室の田中智彦氏から「三菱化学のバイオプラスチック」、シンフォニアテクノロジー株式会社 開発本部 商品開発部 兼 新事業企画部の松田浩一氏から「シンフォニアテクノロジーの医療・農水分野への取り組み」と題して、それぞれ取り組み事例が発表されました。
会場には約80人が参加し、新たな産業の創出につながる講話に熱心に聞き入っていました。