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授業「メディアと日本文化」において東海テレビ報道部長 斉藤潤一氏による講義が行われました

2015年12月03日

1127日、授業「メディアと日本文化」(教養教育)において、東海テレビ報道部長の齊藤潤一氏による講義が行われました。

「メディアと日本文化」は国際交流センターの栗田聡子准教授が講師を務める授業で、その国の文化や社会について知る上で欠かせない材料であるメディアコンテンツや情報伝達の在り方を通して、日本人学生と留学生が、日本の文化や社会、日本人の心理的傾向や他国との違いなどについて一緒に考え、グループで発表する授業です。

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今回、栗田准教授は授業の中で、1961年に三重県で起きた「名張毒ぶどう酒事件」を題材としたドキュメンタリー映画「約束 ~名張毒ぶどう酒事件 死刑囚の生涯~」(2013年公開、出演:仲代達矢、樹木希林 制作:東海テレビ放送)を取り上げました。映画は奥西元死刑囚(10月に89歳で死亡)の冤罪を主張する内容ですが、授業ではその主張を前面に押し出すことはせず、学生が社会問題に触れるきっかけとして、また、留学生にとっては日本と自国メディアとの比較について考える機会とするものです。

この日の授業では、この映画の監督・脚本を務めた齊藤潤一氏を実際にお招きして、冤罪か否かが争点となる本作の映画制作・取材の難しさや名優に恵まれた経緯、メディアの立場とその役割などについてお話いただきました。「奥西さん」と元死刑囚を呼ぶ齊藤氏からは、「メディアは原則公平中立だが、ドキュメンタリーは中立とはいかない。"権力の監視"というメディアの役割を果たすためにも、時には覚悟を持って一方の立場から主張する必要がある」と報道記者としての強い意志が語られました。

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この日の様子は、1227日(日)の朝615分から東海テレビ「メッセージ1」で紹介される予定です。

■映画「約束 ~名張毒ぶどう酒事件 死刑囚の生涯~」公式サイト http://www.yakusoku-nabari.jp/

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