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記者会見「"万能素材" 『セルロースナノファイバー』の機能性を飛躍的に向上した『新規ナノセルロース・リグノフェノール』の開発に成功」を開催しました

2015年11月18日

11月16日(月)、三翠会館において、生物資源学研究科木質分子素材制御学研究室の舩岡教授の研究成果発表の記者会見を開催しました。

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舩岡教授は、このほど、植物資源を原料とした軽量で鋼鉄の5倍の強度を持つ"万能材料"「セルロースナノファイバー」について、その機能性を飛躍的に向上した「新規ナノセルロース・リグノフェノール」を開発しました。

この新素材は、特殊な技術で超微細化したセルロースナノファイバーを「リグノフェノール」(木質素材のリグニンから舩岡教授が誘導した新素材)に埋め込むことで、樹脂となじまない等といったセルロースナノファイバーの利用上の課題を解決し、さらにリグノフェノールが持つ難燃性・耐熱老化性・耐候性等といった特徴を樹脂に付与することが可能です。また、独自技術により短時間かつ高収率での製造が可能です。

今回の開発は、1988年に舩岡教授が開発した相分離系変換技術(リグノフェノール誘導技術)の機能的応用の一環であり、さらに関西化学機械製作(株)との長年の共同研究、徳島県那賀町との協力も経て実現した産官学連携の成果です。

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この研究成果により、日本の豊富な森林資源が、より長期的かつ機能的に活用されることが期待されます。

記者会見当日は新聞5社にご参加いただき、新聞紙面にも多くの掲載がありました。舩岡教授研究室の学生さんも多数参加され、大変有意義な機会となりました。今後の三重大学の教育・研究成果にご注目ください。

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