2015年10月23日
10月21日(水)、教養教育機構3号館2階において、「三重大学人文学部×ドイツ・ライプチヒ大学 国際シンポジウム『教員養成の日独比較』」を開催しました。
日・独の教員養成制度や高大連携のあり方を比較することにより、人文学部文化学科における教育専門職人材養成の将来像に関する議論を行い、地域で期待される中等教育教員像についてディスカッションすることを目的に開催されました。
開会の挨拶として、尾西康充理事(企画・評価・広報担当)・副学長は「ドイツは小学校を卒業すると職業教育と高等教育に分かれる、日本と違う教育制度を持っている。それぞれの国の良さと足りない部分を見つけるきっかけになれば」と期待を述べました。
ライプチヒ大学のバルバラ・ドリンク教授から「教員養成における教育学的モジュール―その構成と内容」、マリア・ハリツキー教授、ヨハンナ・ライヒト研究員、クリストファー・ヘンペル研究員から「学校と大学がどのように協力すれば、授業を改善できるか?」、ハリツキー教授、ズザンネ・リーグラー教授から「ライプチヒ大学の教員養成・学校研究センター(ZLS)」について報告がありました。
その後、本学人文学部の吉丸雄哉准教授から「人文学部における教員養成とその問題点」、三重県立四日市高等学校の岩間知之校長から「学校の現状と求める教員像」について報告がありました。最後には活発なディスカッションが行われ、日独の交流を深めると共に、今後の教員養成に求められる教育について考える有意義なシンポジウムとなりました。
シンポジウムの翌日には、鶴岡信治理事(研究・国際交流担当)と尾西康充理事(企画・評価・広報担当) への表敬訪問が行われ、両国の教員養成や学校教育の現状について話題が広がりました。終始和やかな雰囲気で進められ、今後の活発な交流が期待されるような表敬訪問となりました。