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生物資源学研究科オープンラボ「産学官コミュニティシンポ2015」が開催されました

2015年09月03日

8月28日(金)、生物資源学部大講義室において生物資源学研究科オープンラボ「産学官コミュニティシンポ2015」が開催されました。

このシンポジウムは、平成23年度から行なわれており今年で5年目となります。また、オープンラボは「大学院生のための教育プログラム」としても取り組まれています。

東海圏内の企業、自治体、共同研究先企業等の方々をお招きし、生物資源学研究科に所属する教員・大学院生が行っている農林水産分野の研究成果を、シンポジウム・パネルディスカッション・ポスターブースの3つの形式で紹介しています。

今回の企画では、本研究科の研究を主にライフイノベーション・グリーンイノベーション・フードイノベーションの三分野に色分けしました。

グリーンイノベーション分野では、地球システム進化学専門の坂本竜彦教授から「熊野新道~木質バイオマスによるエネルギー自立地域づくり~」と題して、熊野地域一帯のバイオエネルギータウン構想について発表があり、フードイノベーション分野では、食品化学専門の磯野直人准教授から「機能性多糖の酵素合成」と題して抗酸化作用・整腸作用のあるβ-グルカンを安価に合成する方法について発表がありました。次にライフイノベーション分野では、栄養化学専門の松田智子さん(博士後期課程学生)から「お茶で骨を元気に!~茶葉に含まれる有効成分の発掘とその利用~」と題して、不溶性成分の骨の健康維持に着目した栽培技術開発と効果検証について発表がありました。

また、今回は特別講演として太陽化学株式会社ニュートリション事業部の小関誠氏から「機能性表示食品と弊社機能性素材」と題して、新たな食品表示基準制度の施行に際し、テアニンやカテキンなどの機能性素材をご紹介いただきました。その後、「食品の機能性について」をテーマに、田丸浩教授司会のもと、食品資源工学研究室の森晴彦さん(博士前期課程学生)、海洋食糧化学研究室の牧野沙紀さん(博士前期課程学生)、太陽化学株式会社の小関誠氏、海洋生物化学専門の幹渉教授、栄養化学専門の梅川逸人教授が参加し、パネルディスカッションが行われました。

後半には、30のブースに分かれポスターセッションが行われる等、終始充実した1日となりました。

綿密な情報交換によって、企業や自治体等が持つシーズとニーズへの理解が一層深まり、産学官連携の新しい展開が期待されます。

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