2015年06月08日
5月31日(日)、ホテルグリーンパーク津においてジャパン・レジリエンス・アワード【強靱化大賞】金賞(教育機関部門) 「受賞記念シンポジウム」を開催しました。
このシンポジウムは、三重大学が三重県、市町、企業、県民と協働して進めてきた「美(うま)し国おこし・三重さきもり塾」 と「美し国おこし三重・さきもり倶楽部」による防災人材育成・実践プロジェクトが、全国約200件の応募の中から高い評価を受けて上記賞を受賞したことを記念して行われたものです。
「ジャパン・レジリエンス・アワード【強靱化大賞】」とは、内閣府が進める「国土強靱化基本計画」を産・学・官・民のオールジャパンで推進することを目的に設立された「一般社団法人レジリエンスジャパン推進協議会」が、強靭化(レジリエンス)社会の構築へ向けた取り組みとして創設したものです。
冒頭に、駒田美弘学長より開会の挨拶及び稲垣司氏(三重県防災対策部長)より祝辞をいただきました。駒田学長は「三重県とより一層の連携を深めながら活発に活動してほしい」と今後の期待を込めて挨拶しました。
(左写真:駒田学長、右写真:稲垣氏)
シンポジウムでは、畑中重光学長補佐(防災担当)と水谷義人氏(三重さきもり倶楽部会長)より、「美し国おこし・三重さきもり塾」・「美し国おこし・三重さきもり倶楽部」の活動報告が行われたほか、金谷年展氏(一般社団法人レジリエンスジャパン推進協議会事務局長・東京工業大学ソリューション研究機構特任教授)より「国土強靭化の取り組みと『ジャパン・レジリエンス・アワード』の受賞団体の紹介」と題して講演が行われ、参加された方たちは興味深げに耳を傾けていました。
(左写真:畑中学長補佐、水谷氏)
(左写真:金谷氏)
また、後半には「スポーツと危機管理」と題して、伊藤あや氏(フリーアナウンサー)の司会のもとで、杉田正明教授(教育学部)、宮本ともみ氏(三重大学非常勤講師、サッカー元日本女子代表)、金谷氏の鼎談が行われました。杉田教授と宮本氏から競技に専念できる安全な体制づくりの重要性が述べられ、金谷氏からは「限界にチャレンジし困窮時に力を発揮するスポーツの"レジリエンス力"は防災にも通じるものがある」との指摘がありました。
その後、内田淳正前学長から「今回の受賞は関係者の多大な努力と皆さんの支援のおかげ。これからもより一層励んでほしい」とお祝いの言葉が贈られました。最後に松浦利明氏(三重さきもり倶楽部副会長)の挨拶があり、盛況のうちに閉会となりました。
(左写真:内田前学長、右写真:松浦氏)
この日の参加者は約120名。三重大学附属中学校からも生徒が参加するなど、様々な立場の方が一同に会し、防災に対する認識を深める大変有意義な一日となりました。