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記者会見「新しい蛍光ヒトがん幹細胞阻害薬の発見と臨床応用」を開催

2015年03月26日

3月23日(月)、環境・情報科学館(メープル館)3階PBL演習室において、医学系研究科薬理ゲノミクスの田中利男教授らの研究グループによる研究成果の記者会見「新しい蛍光ヒトがん幹細胞阻害薬の発見と臨床応用」を開催しました。

田中教授らの研究グループは、このほど、がん幹細胞をターゲットとした蛍光性を有する阻害薬「DiOC5(3)」を発見しました。 

がん幹細胞は、がん細胞に極めて少数存在するもので、がんの再発・転移の主な原因とされています。しかしながら現在の化学療法や放射線療法に対して治療抵抗性であるため、根本的な治療に困難を極めているのが現状です。

今回、田中教授が発見した阻害薬「DiOC5(3)」は、がん幹細胞をアタック(阻害)しながら、蛍光性の特徴を持つことにより、がん幹細胞の特徴や治療過程の「見える化」を実現します。これにより、がん幹細胞自体の正体の究明や次世代治療薬の開発が期待され、がん治療に新たな道を開く成果として注目されます

本研究成果は、バイオ材料研究領域のトップジャーナル(インパクトファクター8.312)である『Biomaterials』に、2015年2月21日オンラインで出版されました。
今後も三重大学の研究成果にご注目ください。

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