2015年03月18日
3月16日(月)、地域イノベーション研究開発拠点低層棟3階の地域イノベーションホールにおいて、文部科学省科学技術人材育成補助事業 テニュアトラック普及・定着事業「三重大学テニュアトラック普及・定着事業シンポジウム―研究者を目指す若手に新たな可能性の扉を開く―」が開催されました。
テニュア・トラック制度とは若手研究者が活躍できる研究環境を整備する制度で、本学では、文部科学省科学技術人材育成費補助事業「テニュアトラック普及・定着事業」の採択を受け、平成25年度より医学系研究科で本制度を導入しています。今回のシンポジウムは、その活動状況を学内・学外に向けて情報発信するとともに、異分野融合のトピックスでもあるバイオエンジニアリング分野における情報交換の場を提供し、学際的研究クラスター形成を推進することを目的に開催されました。
吉岡 基理事(研究・情報担当)・副学長から「今回のシンポジウムが、テニュア・トラック制度の普及・定着、若手研究者のクラスター形成につながれば嬉しい」と開会の挨拶が述べられ、3名から特別講演、6名からセッション発表が行われました。
特別講演では、(独)科学技術振興機構科学技術システム改革事業プログラム主管の水林 博氏によるテニュアトラック普及・定着事業の主旨説明の他、学外テニュア・トラック教員による海外及び国内他機関のテニュアトラック制度及び自身のキャリア形成などに関する紹介が行われ、セッション発表では、本学テニュア・トラック教員を含む医学系研究科、工学研究科、生物資源学研究科の若手研究者による研究発表が行われました。
講演および発表ごとに設けられた質疑応答では、ポストの確保が難しい地方大学でテニュア・トラック制度をどのように定着させるかなど、様々な議論が展開され、大変有意義なシンポジウムとなりました。