2015年03月05日
2月20日(金)、イノベータ養成のためのサンドイッチ教育成果報告会を、ホテルグリーンパーク津6階「安濃の間」にて開催しました。
三重大学地域イノベータ養成室では、平成22年度~26年度においてポストドクター・キャリア開発事業(イノベーション創出若手研究人材養成)として、イノベータ養成のためのサンドイッチ教育を実施しています。博士号を持つ若手研究者または博士課程後期学生を対象とし、協力企業との実社会プログラムを活用したOn the Project Training(OPT)を「プロジェクト・マネジメントを指導する教員(PM教員)」と「研究開発を指導する教員(R&D教員)」といった2種類の指導者によるサンドイッチ教育を行い、実社会を経験することで地域産業界の中核人材として多くの博士人材を輩出してきました。
開会式では、吉岡 基理事(研究・情報担当)・副学長より、「学位取得者がその能力を発揮し社会へ貢献できているかが不明確であり、そして学位を取得することのメリットが上手く伝わっていないことが一般的な問題として挙げられます。本事業で培ったノウハウを今後も発展させ、後続の学生へアピールしていきたい」と開会の挨拶がありました。次に、(独)科学技術振興機構 プログラム主管 木村忠正様より、事業の概要と修士・博士人材の現状について詳しいデータを用いた講演がありました。
吉岡理事・副学長(写真左)、講演を行う木村様(写真右)
その後、8人の本事業養成対象者から成果発表があり、自身の専門性をインターンシップの期間中にどのように発揮したのか、実際に働いてみての心境の変化等についてプレゼンを行いました。また、それぞれの発表に対してインターンシップ受け入れ企業からコメントがありました。
最後に、西村訓弘副学長(社会連携担当)より「博士人材が活かしきれていないという問題と、地域企業が技術革新とグローバル化に苦しんでいるという問題に対して、地域圏大学として地域に貢献するという背景から事業は始まりました。単なる座学やインターンシップだけでは学べない体験ができたと思います」と総括がありました。
本事業は今年度で終了となりますが、三重大学大学院地域イノベーション学研究科や地域戦略センターがノウハウを受け継ぎ、引き続きイノベータ養成を行います。