2014年06月24日
6月19日(木)、共通教育科目「日本史Ⅱ」(人文学部・山田雄司)において、本学の社会連携特任教授の川上仁一先生による特別講義「忍者・忍術学」が行われました。
今回は、広報室学生サポーターの小谷祥悟さん(工学部2年生)が取材し、その様子を記事にしました。
学生取材 ~現代に生きる「最後の忍者」に学ぶ"いまの生きかた"~
小谷祥悟(工学部2年生)
今回は、毎週木曜日に行われている「日本史Ⅱ」に特別講師として招かれた川上仁一先生の講義を拝聴して参りました。
(写真:共通教育校舎190番教室が満席です)
伊賀流忍者博物館名誉館長の川上先生。実は甲賀流忍術の継承者でもあり、この講義では忍者・忍術学について、その定義や心構え、さらにはその修行の実態と忍びの者の生活について具体的に語られました。
「ハデにドンパチする黒装束の超人」・・・これが世界的に有名な「NINJA」のよくあるイメージ。しかし、「忍術の本質は、実は直接戦闘に関与しないところにある」、そう先生は言います。
(写真:川上先生による講義の様子)
医・薬・化・天文・栄養・心理・・・そのほか幾多の“生活の知恵”を基盤とした自存自衛技術。その総体が「忍術」であり、忍者の修める道である。それを、現代を生きる知恵に昇華できないだろうか――。そのような想いから、今回のような特別講義を開講している、ということです。
例えば
「恐れない、侮らない、考えすぎない」、「無用な争いは避け、小を以て大を制する」など、現代にも応用可能な心構えが、忍者の行動に関連付けられて複数紹介されました。
(写真:真剣なまなざしで講義を受ける学生)
想像を掻き立てる講義に聞き惚れるばかりでした。
来週は、本学フランス人研究者ギヨーム・ルマニョン(Guillaume Lemagnen)さんによる「ヨーロッパにおける忍者の理解について」というテーマで特別講義が開催される予定です。本学の忍者文化と研究の展開にご期待ください。