2014年04月17日
4月15日(火)、三重大学南門付近にある「三重大学レーモンドホール」耐震改修工事の竣工を記念して、標記式典を挙行しました。
同ホールは建築家アントニン・レーモンドによって設計された、戦後日本における木造モダニズム建築の出発点とも言える建物で、国の登録有形文化財に登録されています。
オープニングでは、内田淳正学長から「レーモンドホールを大学の教職員や学生の学内展示施設だけで利用するのではなく、地域の人々や市、県、県総合博物館など、コミュニテイーと一緒に発展していけるホールにしていきたい」との開会の挨拶の後、テープカットが行われました。
左側より、朴理事・副学長、布谷三重県総合博物館長、内田学長、前葉津市長、信田三重県教育委員会副教育長、石川津市教育委員会教育長
その後、同ホール内にて朴恵淑理事・副学長より、「文化財だからとただ眺めるだけではなく、『知の拠点』として活用していきたい。そして、MieMu(三重県総合博物館)と人財育成や地域貢献の面で連携したい」と、今後の展開について説明がありました。また、前葉泰幸津市長より、「古いものを大切にしながらも新しい価値を加えていく、『古くて新しい価値』を創造してほしい」との言葉があり、続いて三重県総合博物館の布谷知夫館長より、「『博物館』と聞くと敷居が高いと感じる人が多い。地域の皆さんが大学を身近に感じられるように願っています」と、祝辞をいただきました。プレゼンテーションとして、工学研究科 建築学専攻 菅原洋一教授より、同ホールの歴史、登録有形文化財に登録されるまでの経緯、設計者アントニン・レーモンドの紹介等、詳しい解説がありました。
(左)オープニングにて挨拶をする内田学長 (右)プレゼンテーションを行う朴理事・副学長
(左)祝辞を述べる前葉津市長と (右)布谷館長
レーモンドホールの解説を行う菅原先生
式典後半には、三重大学音楽科OGで津市在住の荒木弓佳さんによるヴァイオリンと、同じく津市在住の荒木まどかさんによるハープの二重奏が演奏され、会場を沸かしました。
また、会場では三重大学ブランド商品「チェンミ・コーヒー」も振舞われ、式典は終始和やかな雰囲気のうちに終了しました。
同時開催となる「木造モダニズムの出発点 三重大学レーモンドホール展」は4月16日(水)~30日(水)、10:00~16:00 (土日祭日は閉館)、入場無料となっております。
日本近代建築の原点と三重大学の歴史を是非感じてください!