2014年03月17日
3月15日(土)の13時から17時まで、環境・情報科学館1階において、三重大学・中部電力株式会社協働事業の平成25年度エネルギー環境教育成果発表会が行われました。
平成19年度より行われている本成果発表会は、今年で7回目の開催となります。
まず、足立辰哉氏(中電環境経営グループ長)から、平成23年3月の東日本大震災に伴う、エネルギー供給者としての中部電力株式会社の取組みに関する言及と共に、本事業の成果や次世代へのエネルギー環境教育への期待について挨拶がありました。
次に、朴 恵淑(理事・副学長)のグループにおける、「大学生及び地域の環境リーダーを対象としたエネルギー環境教育」の成果報告がありました。
本学環境ISO学生委員及び三重県地球温暖化防止活動推進センターの推進員による、エネルギー環境教育のパネル作成、ユネスコスクール活動の一環として答志島の海底ケーブル見学、(独)日本原子力研究開発機構東濃地科学センターの瑞浪超深地層研究所及びペレストロン年代測定装置の見学会の報告がありました。
続いて、朴理事による、今年11月に愛知・名古屋で開催される「持続発展教育(ESD)に関するユネスコ世界会議」のパートナーシップ事業のアジア・太平洋持続発展教育(ESD)ユース会議となる「ESD in 三重 2014」の活動概要が紹介されました。
特に、平成26年度の本事業は、ESDパートナーシップ事業と位置づけ、アジア・太平洋地域の諸大学と連携して実施することで、地域に根ざし、世界に通用する三重大学の基本理念を果たす有効なツールとなることも発表されました。
さらに、松岡 守(教育学部教授)のグループにおける、「小中学校におけるエネルギー環境教育のプログラム開発」の成果報告がありました。
アブダビにおけるエコシティ開発について、エネルギー・環境に関する新聞記事の比較、震災学習における原子力発電のあり方、事象の数学的な解釈とエネルギー環境問題の解決にかかる一方策(自動車の燃費)の実践、中学生ENE-1 GP SUZUKAに挑戦!など、技術科目だけでなく、国語や数学など関連科目からアプローチするエネルギー環境教育の面白さなどを知ってもらう教育プログラムの発表でした。
特に、中学生ENE-1 GP SUZUKAに挑戦!のプログラムは、F1レースの鈴鹿サーキットでの省エネ自動車のコンペであることから、社会への大きな影響力を及ぼすエネルギー環境教育プログラムでした。
最後に、会場からの質問や次年度の本事業への期待などの環境コミュニケーションが行われ、有意義な成果発表会となりました。