2014年01月23日
1月21日(火)、総合研究棟Ⅱ号館の第2・3会議室において、標記記者会見を開催しました。
この記者会見は、このたび、医学系研究科薬理ゲノミクスの田中利男教授、島田康人助教、大学院生の張 貝貝さんらのグループが、白血病幹細胞をターゲットとした治療薬を新しく発見するための高速探索システムを開発しましたことにより、開催したものです。
白血病幹細胞は、白血病細胞に極めて少数存在するもので、白血病の治療抵抗性や再発、転移の主な原因とされています。しかしながら現在の治療方法では、抗癌剤耐性を持つ癌幹細胞が生き残ってしまい、再発や転移を起こすことが知られています。
今回開発した白血病幹細胞治療薬の高速探索法により、全く新しい白血病幹細胞治療薬をハイスピードで探索することが可能となり、現在難渋している白血病幹細胞治療薬開発を強力に促進することが期待されます。
(写真左から)田中教授、島田助教、張さん
本研究成果は、平成26年1月15日正午(サンフランシスコ時間)に国際的オンライン学術誌PLOS ONEに掲載されました。今後の研究の展開が大いに期待されます。
会見後も取材は続きました