2013年12月09日
12月4日(水)、講堂の小ホールにおいて標記ワークショップが行われました。
劇作家・演出家で大阪大学コミュニケーションデザイン・センターの教授である平田オリザさんを講師として迎え、まず最初にウォーミングアップが行われました。
講師を務めた平田オリザさん 会場の様子
番号の大きさによって演じる役の種類が変わるカードゲームでは、平田さんは「言葉は自己中心的になりがちで、みんな基準が違う。相手がどんなつもりでその言葉を使っているのかを知ることが大事」と話しました。次に、ペアに分かれてボールなしでのキャッチボールが行われました。
キャッチボールの様子
ボールなしでのキャッチボールを演じた後、本当のボールを使ってのキャッチボールも行われ、参加者はボールがあるときと、ないときの体の動き方の違いなどを述べていきました。 平田さんは「イメージの共有というものが大事で、イメージがバラバラだと伝わらなくなる。演劇とは集団で言葉と体を使ってイメージを共有するゲームなのです」と説明しました。後半では、簡単な台詞が書かれたテキストが配布され、台詞の間合いやタイミングなどで、どのようにしたら会話が自然に見えるのかをいくつかパターンを用いながら、受講者が実体験をしました。
受講者は34名、見学者(学外も含む)は70名にもおよび、会場は追加席が用意されるほど好評で盛況のうちに終了しました。