2013年09月18日
9月17日(火)、先日ブログで紹介した自由研究「海岸に生育するマツに潜む微生物」(参照:https://www.mie-u.ac.jp/topics/kohoblog/2013/09/2-9.html)の続きが行われました。
実験前に学生が立てた「芽生えの葉の細胞間に存在する微生物の種類・量は、芽生えより大きいものと違いがない」という仮説の真偽を確認することが今回の目的です。
3種類(1年生、8年生、12年生)の大きさのマツからそれぞれ21個の試料を培養した結果、1年生のマツからは4個、8年生のマツからは10個、12年生のマツからは8個の試料から菌の広がりが確認できました。
恒温器の中で約1週間培養した菌を取り出し、菌の広がりの様子を確認する学生
上から1年生、8年生、12年生のマツの葉の試料
学生にアドバイスをする松田陽介准教授
その後、菌の伸び方・色をより詳細に調べるために、新たなシャーレへ菌を移す作業を行いました。
Clean Bench内で菌を切り取り、移し替える作業をする学生
担当教員である松田陽介准教授は、「実験前に立てた仮説は間違っていたが、菌の種類によって増殖の速度が異なるので、もう少し観察して最終的に何個の試料から菌の広がりが確認できるかを見てほしい。その後、顕微鏡で菌の種類を観察してもらえれば」と今後の自由研究について話しました。
学生からは、「想定していたより菌の種類や数が少なかった」、「実験は細かい作業が多くて大変だった」といった感想が聞かれました。