2013年09月09日
9月5日(木)、翠陵会館2階レストラン「ぱせお」にて、三重大学ブランドコーヒーの味を最終チェックする3回目の試飲会が行われました。このコーヒー開発は、三重大学とチェンマイ大学間の活発な教育・研究の国際交流で生まれたネットワークと名古屋にあるCCSコーヒー(株)とのコラボで進んできました。
タイの国王はタイ国民の生活と教育の向上を目指した多様な政策(ロイヤルプロジェクト)を実行し多くの成果が得られています。北タイ高地の少数民族の伝統的な"けし"栽培の風習を撲滅し、適性且つ高収益な農産物(コーヒー)に転作して農民の暮らしを豊かにする政策もその一つ。これを委託されたチェンマイ大学はコーヒーの生産を研究し普及を北タイ高地で進めてきました。高品種のアラビカ種の栽培も成功して商業ベースで原料を提供できるところまできました。
2回目の試飲会は今年4月に行われ、魅力ある品質の高い豆であることを再認識し、三重大学ブランドコーヒーの特長を醸したテイストにするベストな焙煎とブレンド法の確立に入りました。(前回の試飲会の様子はこちら)その後は、物流ルートの確保のために農産物の輸出と輸入を専門に取扱う商社探しも行いました。今回の試飲会は、このルートを通して残留農薬などの日本の安全基準もクリアーし実際にCCSコーヒーの焙煎工場に入ってきた原料(50kg)を使用してつくった最終段階のものでした。
コーヒー豆を手にする堤 あいさん(教育2年)とデザイン前のパッケージを持つ関 万里子さん(人文2年)
商品化まであと一歩。大学ブランド商品は学生を含む大学関係者に豊かさや和みを提供するものです。共通教育で始まった「三重大ブランドづくり実践」の受講生や地域戦略センターとともに活動している学生団体「メイク」の学生ら有志6名が集い「三重大ブランドづくり学生委員会」が発足。商品のネーミングとパッケージデザインはこの学生らの手にゆだねられました。今日の試飲会では、コーヒー作りのコンセプトについて学び、テイスティングも行うなどしてこのコーヒーの魅力について議論しました。堀口羽矢斗さん(人文2年)は、「このプロジェクトによってほんの少しでもいいから世界の人に貢献できれば」と語ります。
標高1,200メートルの高地で生産された豆を厳選された製法で焙煎し、まろやかな酸味やなめらかな口当たり、甘いスパイスのような豊かな香りのブレンドが特徴的な美味しいコーヒーに仕上がりました。生協の芝専務は「実に三重大学らしい優しい味わいのコーヒーが出来上がりました」と期待を込めて感想を述べました。
三重大学ブランドコーヒーは、10月中旬の発売を目指して鋭意作成中です。学生オリジナルデザインのパッケージをまとい、皆様にお目見えできる日も間近です!!楽しみにしていてください。