2013年07月29日
7月26日(金)、総合研究棟Ⅱ号館の第2・3会議室において、標記記者会見を開催しました。
この記者会見は、医学系研究科皮膚科学の水谷 仁教授、同研究科感染症制御医学・分子遺伝学の河野 光雄講師らの共同研究により、パラインフルエンザウイルス(PIV2)ベクターを用いた効率的かつ低侵襲的な新たなアレルギー治療方法を見出すことに成功したとのことで開催したものです。
研究成果の内容は、2013年7月7日に科学雑誌『PLOS ONE』に掲載されました。
現在、アレルギー疾患治療研究における薬物の投与方法は腹腔内投与が主ですが、このPIV2ベクターを用いた点鼻ワクチンにより、投与時の大幅なストレス軽減、高い安全性、副作用の低下が可能となり、アレルギー性疾患等の効率的な免疫療法の一つとして確認できました。
また、将来的に遺伝子免疫療法のツールとして、さまざまな感染症などのワクチンとしての利用など高い汎用性も期待されます。
説明する水谷教授(写真右:左側)と河野講師(写真右:右側)
冒頭に堀内孝副学長(研究担当)から今回の研究内容についてコメントがあった後、水谷教授、河野講師それぞれから詳しい研究成果の説明がありました。
会見後も、1時間近く記者からの質問が続き、大変有意義な会見となりました。
会見後のぶら下がりの様子