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三重県下初の「肝胆膵外科高度技能専門医」が三重大学附属病院に誕生しました(水野修吾医師)

2013年06月25日

  肝臓がん・膵臓がんは、毎年死亡数上位にランクされており、手術治療が必要なことが多く、また、肝炎などが原因で肝不全となった場合は、肝移植しか助かる道はありません。しかし、これらの手術はとても高度な技術が要求されます。

  日本肝胆膵外科学会では、高難度肝胆膵外科手術をより安全に、かつ確実に行うことができる外科医を育成することを目的に、2011年6月に「肝胆膵外科高度技能専門医」を設立しました。「消化器外科専門医」よりもさらに専門性の高い、肝胆膵領域に特化した高度な技能を持った医師の認定制度です。

  この度、三重大学附属病院肝胆膵外科の水野修吾医師(43)が、伊佐地秀司教授をはじめとする指導体制のもと、数多くの経験を積み重ね、晴れて三重県下初の「肝胆膵外科高度技能専門医」に認定されることとなりました。

   専門医として認定されるためには、難易度の高い手術を50例以上経験し、手術 のビデオ審査を経て、高い倍率を突破する必要があります。今年の合格者数は全国で30名、合格率は6割強。累積合格者数は全国で61名のみで、三重県では現在のところ唯一、水野医師のみが認定を受けています。

認定証を手にする水野医師(写真右)と伊佐地教授(写真左)

  三重大学附属病院の基本理念に、「患者様の信頼と満足が得られる最高・最良の医療を安全に提供します」と掲げられていますが、今回の認定により、最高の安全・安心を提供できる医療チーム体制がさらに充実しました。また、若手医師にとっても、高度な技術指導を受けることができる環境が、一つ増えることになります。

  水野医師は、「大学病院の使命として、あらゆる分野で専門性を磨いていく必要がある。今後は肝胆膵外科手術をより安全に提供できるよう自分自身もさらに精進し、また、積極的に後進の指導にもあたりたい」と静かな熱意を持って語りました。

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