グローバルナビゲーションへ

本文へ

ローカルナビゲーションへ

「医療過疎地域における多次元的評価によるアラートシステムの構築」プロジェクト成果報告会が開催されました

2013年03月07日

3月6日(水)、人文学部棟大会議室において標記報告会が開催されました。

「医療過疎地域における多次元的評価によるアラートシステムの構築」プロジェクト(通称:アラート・プロジェクト)は、三重大学人文学部が、文部科学省特別経費による補助を受けて、2010年度から2012年度の3ヵ年計画で取り組んできた研究プロジェクトです。

生活構造の多次元的評価システムを開発し、地域の医療・福祉に関わる諸団体・機関における共通認識を形成し、地域連携体制を構築することを目的としています。具体的には、予備調査として生活構造に関するヒアリングやデータ収集を行い、それをふまえて評価のためのアンケート調査を実施。その結果の集計・分析により客観的データ(アラートシステム)の指標群の開発を行い、評価するシステムを構築し、これを基に地域連携のための協議会等の設置を目指します。


プロジェクト代表の豊福教授

今回の報告では、第1次調査・第2次調査をふまえた成果報告が行われました。 

1)三重県内5市「地域づくりのための生活実態調査」結果について
・「生活満足度と医療・購買・援助・社会活動の関係」水落正明(人文学部准教授)
・「生活実態調査にみる5市においける買い物環境」豊福裕二(人文学部教授・プロジェクト代表)
・「医療体制への満足度に対するアクセシビリティと受療行動の影響について」福本 拓(宮崎産業経営大学法学部講師)

2)「白山地域の地域医療・保健・福祉に関する調査」結果について
・「白山地域の人々が健康でいるために」竹村洋典(医学系研究科教授)
・「津市白山地域の介護・福祉課題と住民参加」井口克郎(人文学部研究員)

第2部のディスカッションでは、一般財団法人・医療経済研究機構の玉川 淳氏をお迎えし、調査・分析についてコメントをいただきました。

豊福教授は、閉式の辞で「過疎地域の医療・福祉システムに対するモデルを構築できた。また、人文学部と医学部の連携体制を構築できたのも一つの成果と言える。今後、地域に具体的にどう還元していくのかを考えていきたい」と述べました。
 

最新の記事