2012年11月27日
11月27日(火)、教育学部調理実習室で、標記交流会が行われました。
この交流会は、「伊勢湾の水産物への理解を深め、魚食のファンになって欲しい」という若い漁業者の想いを受けて、教育学部の磯部由香准教授と三重県津農林水産商工環境事務所の水産業普及指導員の企画により開催されました。
今回は、10月19日に行われた白塚漁協青壮年部との交流に引き続く2回目で、赤須賀漁協青壮年の皆さん8名と本学教育学部家政教育講座の磯部由香准教授・平島 円准教授のゼミ生等15名が交流しました。
交流会では、漁業者の指導のもと、赤須賀で獲れたシジミやハマグリを使ったメニューを調理し、後半には漁業についての説明、活発な意見交換やゼミ生からの研究報告が行われました。
木曽三川河口部は「その手は桑名の焼きハマグリ」で知られたハマグリの産地ですが、埋立地の増加による干潟の減少や環境の変化により、昭和40年には年間3、000トンあった水揚げ量が、平成7年には0.8トンまで落ち込むなど、絶滅の危機に瀕していました。しかし、稚貝の放流や漁獲の自主規制など、漁業者のたゆまぬ努力によって、現在は100トン以上にまで回復しています。
また、あまり知られていませんが、シジミも全国で3本の指に入る水揚げ量を誇っています。
さらに赤須賀の漁業者は、自分たちの漁のことやシジミ、ハマグリのことを広く一般に知ってもらえるよう、小学校の社会見学の受け入れや漁業祭りの開催などに、積極的に取り組んでいます。
本日は、そういった若い漁業者の活動や現状を知る大変貴重な機会となりました。
シジミのダシがたっぷり出たシジミ汁、大変美味でした!
シジミ漁、ハマグリ漁について映像を使った詳しい説明がありました。