2012年09月12日
ISO14001とは、ISO(国際標準化機構)が定めた、環境マネジメントシステムの仕様(スペック)を定めた規格であり、ISO規格に沿った環境マネジメントシステムを構築する際に守らなければいけない事項が盛り込まれています。
三重大学では、平成19年11月に、学長、教職員、学生など全学を挙げた環境マネジメントシステムを構築し、総合大学で初めて全学部同時にISO14001認証取得をしました。
今回は、このISO14001のサーベイランス(定期審査)が9月12~13日に行われています。
審査会社の方がお見えになり、最高環境責任者の内田学長へのインタビューや運用状況の確認、サイトツアーなどで様々な項目の審査が行われます。
三重大学は世界一の環境先進大学を目指し、環境活動に力を注いでいます。
ISO14001:環境マネジメントシステム規格の成り立ち | |
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地球規模での環境問題に対する関心と持続可能な開発(Sustainable Development)の問題について討議するために、1992年6月にブラジル リオデジャネイロで「地球サミット」(国連環境開発会議,United Nations Conference on Environment and Development UNCED)が開催され、「環境と開発に関するリオ宣言」が採択されました。 日本の産業界では、1991年に経団連が「地球環境憲章」を、国際的には国際商業会議所(ICC)が「持続可能な開発のためのビジネス憲章」を策定し、地球環境保全のための組織責任の重さをうたっています。 このような背景のもと、地球環境サミットを主催した国連環境開発会議(UNCED)からの要請で準備された産業界代表による会議(BCSD)が環境に関する国際標準化に取り組むようISOに勧告し、ISOとIECとが共同で「環境のための戦略的助言グループ」(SAGE)を1991年に組織して予備的な検討を進め、1993年2月にISO/TC207(環境マネジメント専門委員会)が創設されました。 1996年に発行されたISO14001は、組織活動、製品及びサービスの環境負荷の低減といった環境パフォーマンスの改善を実施する仕組みが継続的に運用されるシステム(環境マネジメントシステム)を構築するために要求される規格です。 1996年の環境マネジメントシステムに関する国際規格ISO14001の発行に伴い、各国でISO9000シリーズの審査登録制度と同様のISO14001に関する審査登録制度が運用され、各国に広がりつつあります。 ISO9000と同様、5年毎の見直し原則が適用され、現在の最新版は、2004年12月に制定された、ISO 14001:2004になっています。 |