2012年02月16日
2月16日(木)人文学部において、「アラート・プロジェクト~医療過疎地域における多次元的評価によるアラートシステムの構築~」についての中間報告会がおこなわれました。
このプロジェクトは、文部科学省の特別経費(プロジェクト分)として平成22年度に予算化されました。
地域の生活構造の多次元的構造の多次元的評価システムを開発し、地域の医療・福祉に関わる諸団体・機関の地域の生活問題に関する共通認識を形成し、地域連携体制構構を構築するものです。
具体的には、予備調査として生活構造に関するヒアリングやデータ収集を行い、それをふまえて生活構造評価のためのアンケート調査を実施します。その結果の集計・分析により客観的データ(アラートシステム)の指標群の開発を行い、評価するシステムを構築し、これを基に地域連携のための協議会の設置を目指します。
中間報告会では、アンケート調査の結果をまとめ、下記の事項について報告されました。
<第1報告>「地域づくりのための生活実態調査」による住民生活問題の把握-三重県内5市調査結果から」
<第2報告>「受療行動と医療体制への認識に関連する諸要因の検討」
<第3報告>「生活満足度の規程要因に関する分析-医療、購買、援助、社会活動の影響-」
報告の後、大学院医学系研究科公衆衛生・産業医学の笽島教授からは、「今後、満足度や経済性が疫学的にどうかかわっていくのかを一緒に解明していきたい。」同研究科家庭医療学の竹村教授からは、「今後の医療体制については患者側の意識調査がポイントになっていく。非常に興味深いデータが得られた。」とのコメントがありました。
2次調査に始まるこれからに期待がかかります。
開会の挨拶をする樹神人文学部長
報告者(井口氏、福本氏、水落准教授)と竹村教授、笽島教授
中間報告会の様子