リサーチセンターResearch Center
三重大学 食と農業を科学するリサーチセンター 【認定期間終了】
研究概要

1.リサーチセンター設立の理念
「食の安全・安心」や「食育」といった言葉に象徴されるように、私たちはもう一度真剣に「食」と向き合うことが必要である。
「食」に繋がる「農業」のステイクホルダーを、「食糧生産・供給者(圃場管理・原料流通)」、「加工産業界(食品加工・品質管理・評価・包装)」、「消費者(安全・マーケッティング・トレーサビリティ)」、「地球全体(エネルギー問題・環境)」ととらえるEU流の考え方が、今、私たちに求められている。
今こそ、「食」の起点となる「農業」への科学的生産技術の整備を始める絶妙のタイミングである。「低コストで競争力のある農業(経済的視点)」、「食の安全・安心(社会的視点)」、「持続的で環境に優しい農業(環境的視点)」という3つの課題を克服するために、情報通信技術(ICT)を駆使して「食と農業を科学する」ことを実現してこそ、食・農・環境・教育・文化の視点での地域振興・地域イノベーションが可能になるのである。
2.研究目的
地球環境を保全しながら、高品質の食料・エネルギーを安定的に供給・利用できる農林水産業や地域社会の持続的発展に貢献することが本研究センターの目的である。
例えば、近年の無線情報通信技術とセンシング技術の発達によって、データベースを備えたリアルタイム性を持つ圃場管理がオフィス管理並に行えることが技術的に確かめられている。この事実を踏まえ、本研究センターは、無線情報通信技術やセンシング技術を駆使して科学的栽培体系を構築した上で、農家の日常作業と親和性の高いシステムを構築し、農業ビジネスの発展に寄与することを目指している。
また、食・農・環境・教育・文化の視点で、地域振興・地域イノベーションを推進するための交流センターの役割を果たすことも目的としている。
3.研究内容
1) |
圃場あるいは施設において、ICTとセンサーネットワークを用い多様な品質項目や、土壌や水、堆肥、気象などの栽培環境の測定を継続的に支援して時系列データとして蓄積し、データ解析により農産物の品質や栽培条件を常に定量的に評価する。 |
2) |
圃場での栽培管理作業履歴を記録することにより、従来の経験や勘に頼るだけでなく、定量性を伴う新しい科学的生産技術体系を整備して、設定した目標値を目指して農産物を生産する手法を確立する。 |
3) |
簡易GPSにより作成された圃場地図を基に圃場データベースを作成し、計測データと知識データが統合的に管理できる統合的意志決定支援ソフトウェアを農業クラウドとして整備する。 |
4.研究組織
●センター長 | ||
生物資源学研究科 | 教授 | 亀岡 孝治 |
●主な研究員 | ||
生物資源学研究科 | 教授 | 亀岡 孝治 |
生物資源学研究科 | 教授 | 後藤 正和 |
生物資源学研究科 | 教授 | 橋本 篤 |
生物資源学研究科 | 教授 | 江原 弘 |
生物資源学研究科 | 教授 | 取出 伸夫 |
生物資源学研究科 | 教授 | 王 秀崙 |
生物資源学研究科 | 教授 | 村上 克介 |
生物資源学研究科 | 准教授 | 内山 智裕 |
生物資源学研究科 | 准教授 | 森尾 吉成 |
生物資源学研究科 | 准教授 | 名田 和義 |
生物資源学研究科 | 准教授 | 末原 憲一郎 |
生物資源学研究科 | 准教授 | 渡辺 普生 |
生物資源学研究科 | 准教授 | 勝崎 裕隆 |
生物資源学研究科 | 准教授 | 鬼頭 孝治 |
生物資源学研究科 | 助教 | 伊藤 良栄 |
生物資源学研究科 | 陸圏生物生産学講座 | |
地域イノベーション学研究科 | 教授 | 苅田 修一 |
地域イノベーション学研究科 | 准教授 | 三島 隆 |
センター長
生物資源学研究科 教授 亀岡 孝治
-
連絡先
食と農業を科学するリサーチセンター事務局
住所:〒514-8507
三重県津市栗真町屋町1577 三重大学大学院生物資源学研究科内 -
TEL
059-231-9248
-
E-mail