議論の論点

 日本においても、世界においても多くの課題があり、私たちは重要な岐路に立たされているといえます。環境はますます悪化していますし、気候変動などから自然災害の頻度も多くなっているように思えます。日本経済の行方のみならず、世界経済の展望にも大きな不安があります。国と自治体の巨額の財政赤字も未来の世代への負の遺産として気になります。地方分権の必要性が叫ばれており、様々な分野で地方が責任を負う時代が到来しようとしています。こうした時代の岐路において、立候補予定者の方々から日本のこれからの政策についてのご意見をお聞きしたいのです。論議の中から問題点が明らかになり、新しい時代を展望するのに大きな参考になります。立候補予定者の方々には、日本の未来への情熱のこもった政策論議をしていただきたいと期待しています。
 今回の公開討論会では、以下の4つを中心に議論を進めていきたいと思っています。

1)経済の立て直し
 日本の経済状況は、ほのかな光が見えるとはいえ、まだまだ厳しい状況です。しかも、国も自治体も大きな財政赤字を抱え、将来に対する大きな不安があります。これまでの政府の不況対策をどのように評価されるでしょうか。また、今後、経済をさらに活性化するためにはどのような政策をすべきなのでしょうか。日本経済の不況は、三重県の地域経済にも深刻な影響を与えています。地域経済の立て直しにどのような政策を持っていらっしゃるでしょうか。今後の方向性、展望について語っていただきたいと思います。

2)福祉と高齢社会
 日本はますます、高齢化しています。三重県は全国平均よりも早く高齢化しており、特に農村・漁村地域では、深刻度を深めています。介護保険の導入があり、現在大きな変革期を向かえています。この介護保険制度をどのように評価されているのでしょうか。また、国も自治体も財政赤字を抱える中では、福祉を充実させようとすると、国民の負担も増大せざるを得ない状況です。今後どのように福祉制度を展望されるのでしょうか。介護保険に先だって、NPO法案も成立し、社会のNPOへの期待も強いものがあります。NPOをどのように評価されるでしょうか。

3)教育
 学校教育の現場は、いじめや過当な受験競争などで大いに苦しんでいます。最近、立て続けにトップニュースとなる少年犯罪が起こり、教育の改革への関心は強くなっています。現在の教育制度をどのように評価されているのでしょうか。何が問題なのでしょうか。また、どのように改革したらいいのでしょうか。教育の問題は、学校だけにとどまりません。地域社会での教育や家庭での教育なども非常に重要なポイントでしょう。地域社会や家庭での教育に関して、ご意見や政策提言などお聞かせください。
 
4)政治のあり方
 小選挙区の導入は、政策論議を活発にすることやお金のかからない選挙を実現するといった理由から行われました。しかし、そのどちらにおいても必ずしも良い成果を挙げていないようです。この一方で、国民の政治に対する無関心はますます大きくなってきており、投票率の長期的な低落傾向に歯止めはかかっていないように思われます。現在の日本の政治制度や政治風土をどのように考えていらっしゃるでしょうか。国民が主体となって政治を作り上げるにはどのようなことが必要とされているのでしょうか。政策を主体にして投票が行われる選挙や政治の制度づくりはどのようにしたらよいのでしょうか。単に選挙制度だけでなく、情報公開や住民投票など様々な点からお考えをお聞かせください。

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