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津市における芸術文化振興活動の拠点と街づくり

【活動の概要】
<背景>
2012年6月に「劇場、音楽堂等の活性化に関する法律」(以下、「劇場法」と称する)が施行されたが、その第13条及び第15条には、「劇場、音楽堂等と大学等との連携及び協力の促進」、また、「学校教育との連携」の必要性が示されている。三重大学の周辺には、三重県文化会館をはじめ、津市内で精力的に公演を行っている民間劇場の津あけぼの座、あけぼの座スクエアという三つの劇場・ホールが近接している。このような文化環境を最大限に生かして、今後は大学と劇場が協力して大学教育および地域交流を行うことが求められる時代になることは必須である。
<本活動の必要性>
本活動は、「劇場法」の趣旨に則り、芸術文化の振興を図ることで、大学での新しい教育づくり、人材育成、さらには、文化豊かな生活、活力ある地域社会の実現を寄与するために重要な活動である。
<本活動の目的>
本活動は、大学と劇場が互いに協力・連携しながら芸術文化を振興することで、津市民の文化度を高め、芸術文化が根づいた街づくりを目的とする。劇場とは、単に芸術を実演する場だけでなく、観客やスタッフが集い、様々な人たちが交流をする場である。この劇場という場の利点を生かして、教員や学生が劇場を使って、地域に発信できる研究会や地域住民を巻き込んだワークショップなどを行うことで、地域交流を図る。
また、逆に、普段は劇場で上演する公演やコンサートを学内で創作・上演することで、大学という空間が学際的な場であるだけでなく、文化的・創造的な場であることを発信する。さらに、実演の場は、劇場や大学だけに留まらず、街の飲食店や寺院等の空間を利用することも可能である。そのような地域住民が集う場を利用しながら、リーディングや簡単なワークショップを試みることで、芸術文化の浸透と創造的な街づくりを目論見とする。
<活動内容>
大学と劇場の共催による講演会やシンポジウム、ワークショップ、アートカフェ等の開催。津市内における芸術振興度の調査。学生の劇場就業体験。教員、学生、地域住民の劇場利用と芸術鑑賞の促進等。学内および地域の飲食店や寺院を用いたリーディングやワークショップの企画。

→ 平成25年度活動状況報告書