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21世紀の人材育成:「生きる力」をはぐくむ「確かな学力と豊な人間性」~ESDのためのユネスコスクールの取り組み~

 EDS(持続可能な開発のための教育Education for Sustainable Development)は、2002年にヨハネスブルグで開催された「持続可能な開発に関する世界首脳会議」と、同年の第52回国連総会で日本が提案した「持続可能な開発のための教育(ESD)の10年」の採択から本格的に動き出しました。2007年のユネスコ総会は「ESDの更なる推進のためにユネスコ共同学校(現ユネスコスクール Associated School Project Network)を充分に活用すべき」と決議しました。コンセプトは、①いのちの尊厳、②つながり、共生、③多様性の尊重、④公正、分かち合い、⑤希望の未来、⑥行動、参加等で、国際理解教育や開発教育、環境教育、人権教育、平和教育、キャリア教育等を包括する概念です。
 この趣旨に則って、三重大学は「ユネスコスクール」の認定を日本ユネスコ国内委員会・ユネスコ本部に申請しました。メインテーマ「21世紀の人材育成」は、「生涯各期の発達課題」「確かな学力と豊かな人間性」に関する36年間の調査研究を基に構築した理論や、キャリア教育・キャリアカウンセリングの成果等を教育プログラム(宮崎プラン)に凝縮し、鈴鹿市教育委員会(飯野小学校・牧田小学校・神戸小学校・神戸中学校・鼓ケ浦中学校:ユネスコスクールに申請)と連携して実践します。活動の目的は、①確かな学力と豊かな人間性」の育成プログラム(宮崎プラン)が日々の学校現場で定着する。②「生きる力」を備えた児童・生徒が地域発展の担い手になる。③国際社会及び我が国が目指すEDSの視点からユネスコスクールに取り組む等です。  
 現在、三重大学では、教育の重点目標として「感じる力」「生きる力」「考える力」「コミュニケーション力」を挙げて全学で取り組んでいます。本活動には、三重大学ユネスコクラブ員が、小中学校の先生方の授業アシスタントとして関わります。このことは、大学が地域貢献できると同時に、文科省が全国で推進している学校支援地域本部事業の一環として、小中校の先生方の授業力アップ、若い学生の「学士力」「社会人基礎力」の開発も大いに期待できます。
 

問い合わせ先: miyazaki.saeko@mie-u.ac.jp
関連URL:日本ユネスコ国内委員会HP       http://www.mext.go.jp/unesco/                     ユネスコ本部 www.unesco.org/education             鈴鹿市教育委員会HP       http://www.city.suzuka.mie.jp/kyoiku/