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津市内の幼稚園児・小学校児童とドイツ人留学生との交流

活動の概要
ドイツの協定校から派遣されている交換留学生たちは本国の大学では日本学を専攻している。従って三重大学への留学目的は、まず第一に、授業出席により日本語能力を一層向上させ、日本文化に関する専門的知識を獲得することにあるとしても、それだけにとどまらない。彼らにとっては、学内外で自ら積極的に日本社会と関わりを持って、日本社会の多面性について知り、多種多様な異文化体験を積み重ねることも極めて重要である。
他方、津市内の幼稚園や小学校の中には、周辺地域に外国人がほとんど居住していないために、異文化交流の機会に恵まれないケースが見られる。
こうしたドイツ人留学生と幼稚園・小学校双方の要望が交差して、留学生による幼稚園・小学校訪問が実現した。
昨年度行った交流活動は次のとおりである。
・日本とドイツの子供の遊びを一緒に行うこと(2011年12月、津市立新町幼稚園)
・人形劇「あかずきんちゃん」の上演と子供の遊び(2012年1月、津市立新町幼稚園)
・人形劇「あかずきんちゃん」の上演と子供の遊び・ドイツの紹介・食堂で一緒に給食(2012年2月、津市立大里小学校)
・人形劇「あかずきんちゃん」の上演と歓談(2012年3月、三重大学医学部附属病院小児科病棟)
本年度の交流計画は次のとおりである。
・イースターエッグ作り(ドイツの祝祭) と子供の遊び(2012年5月、津市立新町幼稚園)
・ドイツの紹介と子供の遊び(2012年前半、津市内の新町・片田地区幼稚園の合同集会)
・七夕の笹飾り作り(日本の祝祭)と子供の遊び(2012年7月、津市立新町幼稚園)
・ランタン作り(ドイツの祝祭)と子供の遊び(2012年11月、津市立新町幼稚園)
・クリスマス飾り作り(ドイツの祝祭)と子供の遊び(2012年12月、津市立新町幼稚園)
・カーニバルの仮装(ドイツの祝祭) (2013年、津市立大里小学校)
・ひな祭り(日本の祝祭)と子供の遊び(2013年3月、津市立新町幼稚園)
同じ幼稚園や小学校を繰り返し訪問することで、学生と園児・児童の問の心の壁が次第に取り払われ、より親密な交流が可能になってきていると思われる。学生の訪問が子どもたちに歓迎されたことは、訪問後に園児・児童から学生へ手作りのプレゼントが届けられたことにも現れている。

           → 平成24年度活動状況報告書