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30_三重大学地域イノベージョン推進機構先端科学研究支援センター動物実験施設と久居農林高校との実験動物飼育に関するインターンシップと校外学習の試み

【活動の概要】

1.本活動の背景,必要性,目的

 近年,イヌ,猫等の愛玩動物の飼育数は増大し,関連産業や専門学校等は整備されており,動物愛護の精神は広く行き渡っている。一方で,医学生物学に不可欠な動物実験への理解は乏しく,動物実験への風当たりが強く,動物実験の安全性や妥当性を広く理解いただく必要性が高まっている。そこで,畜産動物だけでなく愛玩動物など幅広く動物飼育の教育を行なっている久居農林高校と連携し,動物実験の重要性と飼育設備や飼育方法を学び,実際に体験することで,家畜や産業動物,愛玩動物のみならず,実験動物の重要性と動物実験の必要性を理解し実践できる人材の養成を測るものである。三重県内,近隣市町には,動物飼育の専門学校はなく,本学と久居農林高校を連携する事で,新たに様々な動物実験を含めた動物飼育の専門理解を持つ専門技術者の養成に繋げることが本活動の目的である。

2.活動する地域と内容

久居農林高校2年生及び1年生を対象に実験動物飼育の現況を説明し,その後,本学の動物実験施設にて飼育を学び,動物実験の現況を理解いただく。

 ・対象者:動物コース高校2年生29名
      動物コース高校1年生30名

【出張授業】
 ・実験動物に関わる講義
  2年生:5/11(金曜日午後の5,6限目枠)
  1年生:1月中の(月曜日午後の5,6限目枠) 

【動物実験施設見学会】
 ・施設内設備の説明や飼育環境の案内
  2年生:6/8(金曜日午後の5,6限目枠)
  1年生:2月中の(月曜日午後の5,6限目枠) 

【施設作業体験】
  2年生(2~3名):夏休み5日間
 ・イヌ,マウス,ラット,ウサギの飼育および洗浄作業体験インターンシップ

【実技講習会】
  2年生:9/14,9/21,9/28(金曜日午後の5,6限目枠)
 ・10名を3回に分けて実施

【アンケートの実施】
 ・久居農林高校にて講義の前後に意見交換を行なう

※30年度のみ2年生は1年生プランも実施する。

3.期待される活動成果等

 ・学内の実験動物を扱う限られた利用者しか入室が許されていない施設内を案内し,実験動物は主に医学の発展に必要不可欠であることや飼育管理状況の説明と施設を見学することで,動物実験への理解と認識を深めていただく。

この企画を通して次世代を担う子供たちに三重大学に興味をもってもらうきっかけやアピール,地域への宣伝効果を期待する。

平成30年度活動状況報告書