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29_尾鷲天満荘(東紀州産業振興学舎)を利用した地域食文化実習

【活動の概要】

1.本活動の背景,必要性,目的

東紀州は農林水産物が豊富であり、地域に根ざした伝統的な食文化が形成されているが、近年高齢化が進み、このような文化が若者に伝えられなくなってきている。尾鷲地区では、NPO法人天満浦百人会が天満荘を拠点にして活発に地域文化を発信し続けている。本活動は、天満百人会の協力を得て本学学生や地域の高校生に尾鷲特産の柑橘類や水産物の調理・保存の実習を行い、伝統的な食文化を理解し次世代に継承することを目的としている。

2.活動する地域と内容

天満荘は、大正14年建築の趣のある古民家で、NPO法人天満浦百人会の地域コミュニティーの中心として、カフェの運営や文化講座、体験活動を行ってきた。平成28年度には三重大学東紀州サテライトの産業振興学舎が天満荘内に開設された。宿泊施設も整えられ、ここを拠点施設として地域との連携が進められている。本活動は、柑橘を食材にした料理実習やマーマレードの製造、タイやブリのさばき方や調理、サンマすしの作り方等を、天満百人会のお年寄りから実習していただき、食文化の若い世代への伝承を図るとともに、若者の嗜好に沿った新しい食文化の形成を目指す。また、地域独特の食文化見学を行う。

3.期待される活動成果等

本学学生が参加することにより、学生の東紀州地域への関心が高まり、地域に就職したいという学生が増えることが期待できる。また、地域の高校生への食文化実習を行うことにより、若い世代の地域への理解が深まり、地域への定着が期待できる。また、天満百人会のお年寄りと若者との交流を図ることにより、地域コミュニティーとの交流が活発になり、地域に元気が出てくることが期待できる。

平成29年度活動状況報告書