平成16年度「特色ある大学教育支援プログラム」に採択される


 このたび文部科学省の「特色ある大学教育支援プログラム」に本学から申請した、
「テーマ:教育方法の工夫改善」の分野で「社会のニーズに即した人間性豊かな医師養成
−地域社会を学びの場にして−」が採択されました。
 全国の国公私立大学から534件の申請があり、58件が採択されたもので、本学の教育面での優れた取組が評価されたものであるといえます。

 「特色ある大学教育支援プログラム」は、文部科学省が大学教育の改善に資する様々の取組のうち、特色ある優れたものを選定し、選定された事例を広く社会に情報提供することで、今後の高等教育の改善に活用することにより、国公私立大学を通じ、教育改善の取組について、各大学及び教員のインセンティブになるとともに、他大学の取組の参考になり、高等教育の活性化が促進されることを目的としている。このため、

(1) 個性輝く大学づくり、国際競争力の強化、教養教育の充実等が求められる中、大学における教育の質の充実や世界で活躍し得る人材の養成は、重要な課題であり、各大学における教育面での改革の取組を一層促進していくもの
 
(2) 大学教育の改善に資する種々の取組のうち、特色ある優れたものを選定し、選定された事例を広く社会に情報提供することで、今後の高等教育の改善に活用できるもの
 
(3) 本事業により、国公私立大学を通じ、教育改善の取組について、各大学及び教員のインセンティブになるとともに、他大学の取組の参考になり、高等教育の活性化 が促進されることが期待されるものに対して重点的支援を行うものであります。
 

採択された取組みの概要
テ ー マ 教育方法の工夫改善
取 組 名 称 社会のニーズに即した人間性豊かな医師養成
  − 地域社会を学びの場にして −
取組担当者
(リーダー)
三重大学医学部 医学・医療教育開発推進センター長(教授)
  津 田  司
(採択された取組概要)

 三重大学の教育目標は『「感じる力」、「考える力」、「生きる力」がみなぎり、地域に根ざした国際的にも活躍できる人材を育成する』であり、現代社会から求められている人間性豊かで優れた臨床能力を持つ医師の養成には、従来の知識詰め込み型講義と見学型臨床実習中心の教育のみでは限界があり、学生が地域社会の現場に出て自ら体験し悩み考え、自分の力で問題を解決し人と触れ合うという地域社会を学びの場とした取り組みが必要である。
 本学医学部では全国に先がけて平成7年度から地域の病院での臨床実習を実施してきたが、現在は関係教育施設群(病院38施設、診療所及び保健福祉施設30ヶ所)に拡大して診療参加型臨床実習を実現している。また、診療参加を促進するため、コア診療科での実習期間を各々4〜8週間確保し、その他に、診療参加を徹底するため、以下の工夫を凝らしている。

    @ 臨床教授制度の導入
    A 真の診療参加型臨床実習を可能にするためのガイドブックの作成
    B 継続的評価システムの構築
    C 大学内及び関係教育施設との教育の質の均一化
    D FD(ファカルティ・ディベロップメント)
    E 安全性の確保と学生へのオリエンテーション
    F 4年次までの準備教育の充実
 
 このように本学では、大学のみならず地域社会の現場でのon-the-job trainingを徹底して行っており、本学の教育目標に合致するとともに、社会のニーズにマッチした人間性豊かな医師の養成を今後ますます発展させていくことを目指している。
 また、この取組みの特徴である「学生の能動的な自己啓発学習を重視する教育」と「診療参加型臨床実習」を導入した成果として、新教育課程を経験した学生の医師国家試験合格率は、毎年トップクラスであり、特に平成15年は98%で全国3位と、学力面からの評価にも誇ることができる教育課程である。


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