「御殿場海岸浴場」

 台風26号の強風で大型タンカーが2つもやってきた海水浴場。一晩で観光地となった。本来は潮干狩りやたて干しが楽しめる浜として有名だ。夏には海水客で賑わう。

(人文/田畑ちえり)

「町屋海岸」

 潮干狩りやバーベキュー、海水浴などができる。静かな海辺を二人で歩くのもよし。一人で夕日に向かってバカヤロウと叫ぶのもよし。

 三重大生にとっては重要な場所だ。町屋海岸から見る朝日はとってもきれいです。夕日は山の方に沈むけれど、とっても雰囲気がいい。天気がいいと知多半島も見えて、とてもお奨めです。夏の夜は夜光虫が見えることもあり、とてもきれい。また夏にはバーベキューができるところです。

(生物資源/増子文康)

「安濃川の岸辺」

 私のおすすめのポイントは、津駅前の道をずっと海の方向へ行った突き当たりを右に曲がったところです。2〜3種類の野鳥がいて風情があり、夕暮れ時にいくと、東側には広々とした海が見え、西側には雑踏の町を沈みかける太陽が、心和む赤に彩りをそえてとても素晴しい。普段はジョギングをする人や、犬の散歩をしている人がいます。

(人文/水野雅哉)

「観音寺」

 国道23号線沿いのバス停京口立町町から東一帯は、だいたて商店街と呼ばれ、津市きっての繁華街だ。この商店街を通って北に入ったところに、観音さんと市民から親しまれている恵日山観音寺がある。日本3大観音の一つとして有名。津の城下町が造られたとき、津市南方の柳山から現在地に移されたが、関ヶ原の戦いのときの津城攻防戦で焼失した。それを1613年、藤堂高虎が再建し、保護につとめたので寺勢は大いに伸び、城下町の賑わいの中心となった。1945年の戦災で堂守は焼失したが、最近鉄筋コンクリート造りによって復興された。

(生物資源/武川瑞城)

 津の商店街大門にあり、浅草、多須と並んで日本三大観音のひとつ。本尊の観音像は阿漕浦で漁師の網にかかったといわれている。2月3日の節分には‘鬼押さえ’行事が行われる。この‘鬼押さえ’とは、江戸時代、厄の原因とんる悪鬼を払うために鬼の面を付けた人間を真剣で切りつける奇祭として日本全国から人を呼んだ。

(人文/田畑ちえり)

 寺内には多くの鳩がいて餌をあげている親子がいた。また隣りにある児童公園にはヤギやひつじなどの動物の中にポニーを見つけた。

(工学/石川良治)

「長谷山」

 この山頂からの眺望は天下一品。晴れた日には知多半島や伊勢志摩方面が望めます。自動車があればドライブが楽しめるし、なくてもバスで行ってハイキングを楽しむことができます。山腹の長谷寺には七体の石物があるが、この石物は秀吉の朝鮮出兵(侵略)の際、水軍の将として活躍した藤堂高虎が戦利品として持ち帰ったものといわれるものです。

「津偕楽公園」

 駅西口を出て、西へ50メートルほど左に曲がると県立博物館があり、その西側に津偕楽公園がある。この公園は津藩第11代藩主藤堂高猷が一帯の山林に手を入れ、御山荘として1859年に完成したもので、「人々が偕(とも)に楽しむ」という意から偕楽公園と名づけたといわれる。約5、5haの園内は、天然の丘陵や谷、岩石を巧みに利用し、中央の谷に池をつくり、桜、モミジ、フジなどが趣向を凝らして配置されている。4月には花見で賑わう名所。コバノミツバツツジも有名で、これはかつて江戸藩邸から移植されたといわれている。

(生物資源/武川瑞城)

「津のヨットハーバー」

 意外とカップルが多く、中にはいちゃついている人達もいましたが、家族連れもかなりいました。子供用の自転車やおもちゃの車を貸し出すところがあって、自動車学校の縮小版のような道路で遊べるようになっているのです。そのため、小さな子供を連れてくる夫婦やおじいさん、おばあさんが多かったようです。子供好きな彼や彼女がいれば、そこで遊ぶ子供たちを眺めるというのも楽しい過ごし方でしょう。ヨットハーバーの眺めは最高!魚釣りもできるし、のんびりと休日を過ごそうという人には最適です。近くには洒落たレストランもあるし、なかなかのデートスポットです。

(教育/阿部奈津子)


 岩田川河口にある伊勢湾屈指のマリーナ。約540艇のヨットやボートが保管され、青空に向かってマストが林立する様は壮観である。このヨットハーバー、またここから続く海岸通りは若者たちに人気のスポット。伊勢湾から昇る朝日を眺めるのもいい。

(人文/田畑ちえり)

「ほたるの鑑賞」

 僕は津で楽しむ所として、津市大里窪田町付近の田んぼを挙げます。そこには今では観られることの少ないほたるが住んでいるんです。行ってみると田んぼのはしの方の稲にキラキラと多くのほたるがしがみついていました。また空にその光で並線を描いているものもいました。その時の僕の感動は忘れられないものでした。生息期間は6月上旬から7月上旬ということです。

(生物資源/田中元規)

「江戸橋」

 近鉄江戸橋駅から三重大学までの道にかかる橋。三重大生の多くはお世話になっているはず。旧参宮街道と伊勢別街道の出会う追分が、この江戸橋を渡った西詰め、上浜町の入り口のところで、昔から交通の要所だったという。「江戸橋」という名がついているのは、藩主の参勤交代を見送るのがここまでだったので、江戸へ行く橋ということからだという。伊勢参宮名所図絵にもここの風景が絵になって残っているが、その当時は土橋だったという。またここには江戸橋常夜燈がある。

「地蔵院」

 四天王寺をでて、国道23号線上の塔世橋を渡り、海の方へ500メートル行くと、中河原に出る。バス停大井町から東へ50メートルのところに子安山地蔵院がある。寺伝によれば、室町時代末期、当地の豪族中川氏の居城跡を寺院としたという。本尊は地蔵菩薩で、安産の守護仏として信仰を集めている。ここには画像の地蔵菩薩蔵が所蔵されている。

(生物資源/武川瑞城)

「谷川士清(ことすが)旧宅」

 元祖マルチ人間といえば谷川士清。国語、神道、医学の広範な分野にわたって活躍した津が生んだ偉人です。ことに日本最初の国語辞典「和訓栞(わくんのしおり)」の著者として有名です。津と伊賀上野を結ぶ伊賀街道の八町に谷川士清の旧宅が残されている。反古塚(はんこづか)は谷川士清が自作の未定稿を誤って伝えられないようにと土中に埋めた塚のことです。

「結城神社」

 この神社は太平記にゆかりのある結城宗広を祭っている。この神社を訪れて驚かされたことはニワトリが敷地内に放し飼いにされていたことだ。このニワトリ、観光客にうけがいいみたいだ。柳梅の庭を抜けて少し森に入ると、ひっそりとした空間に結城宗広の墓がある。宗広は足利尊氏を呪いながら生涯を閉じたというが、この墓は落ち着いていて、そういった怨念を感じることはできない。この神社のもう一つの特徴は敷地内にたくさん植えられている柳梅である。僕が行った時は、まだつぼみの段階であったが、二月中頃から、柳梅祭が開かれるという。

(工学/糸原進)

「四天王寺」(栄1−111/電話:28−6797)

 この寺の歴史は古く、聖徳太子の創建という伝承がある。境内から奈良時代末期の古瓦が出土したり、平安時代の寺領の記録が残されていたりするところから、中世までは広大な寺領をもつ寺院だったといわれる。この寺所蔵の文化財のうち薬師如来像は、平安中期1077年の寄木造り。

(生物資源/武川瑞城)

「津城跡」

 藤堂藩の居城跡。現在は本丸、西の丸、内堀の一部を残すのみで、西の丸跡がお城公園となっている。本丸跡には高山神社があり、藤堂高虎をまつっている。近くには津リージョンプラザがあり、市立図書館やお城ホールと呼ばれるイベントホールもある。

(人文/田畑ちえり)

「忠盛塚」

 忠盛は平清盛の父親。京都の三十三間堂を造営し、武士として初めて宮中にあがることを許された人である。この地は伊勢平氏の発祥の地と伝えられている。忠盛塚は彼が生まれたとき、その胞衣を埋めた塚といわれている。

「寒松院」

 この寒松院は、昭和50年4月26日に史跡として指定されています。藤堂高虎といえば、城造りの殿様として知られた有名人。藤堂家の中の津藩二代藩主藤堂高次が創建して、高虎(藩祖)の霊をまつったのがここ寒松院です。この名の由来は高虎の院号そのものです。ここには津藩主藤堂家初代から10代、支藩久居藩主藤堂家初代から16代(ただし2代、3代を除く)までの墓及び供養塔があります。寒松院の東側には龍神様が祭られているので雨のほしいときはお祈りできます。

(生物資源/松岡美和)

「専修寺」(せんじゅじ)

 通称高田本山と呼ばれる真宗高田派の本山で三重県最大の寺院です。訪れて見ると、結構すごい。なかなかの観光スポットです。庭も文化財に指定されているとあって、素晴しい雰囲気があるし、寺の大きさにも驚かされます。また寺のある一身田町は、昔の雰囲気をそのままとどめたほっと一息つけるような場所です。ぜひ訪れて、古き良き時代にタイムスリップ。

(人文/田中陽子)

「津リージョンプラザ」

 ここの図書館も県立図書館に負けずとっても居心地の良いところです。2階では無料で映画などのビデオを観ることができる。テレビも8台位しかないので満席の時の方が多い。タイミングさえよければただでビデオを観ることができるので、暇な時にはもってこいのところだ。

(生物資源/寺田雅貴)

「三重県立美術館」

 県立美術館は、まわりを盛に囲まれ、なかなか落ち着いた場所にある。作品も有名なものがあり、観ていて楽しい。津駅から徒歩で10分と近いし、津に来た友だちを連れて行くのもいいと思う。時によっては特別展もある。現代美術が中心であるため、わかりにくいものもあるが、知識を養うのにはよい場所である。コレクションの中には、ジョアン・ミロの「女と鳥」、パブロ・ピカソの「ジプシーの女」、クロード・モネの「ラ・ロシェブロンドの村」、前田寛治の「赤い帽子の少女」、佐伯祐三の「サンタンヌ教会」などもあり、あなどれない津のスポットだ。観覧料も大人150円、高大生120円と安いのもありがたい。

「三重県総合文化センター」

 このセンターは三重文化会館、女性センター、生涯学習センター、県立図書館からできている複合文化施設であるので、ひとつずつ説明してみることにする。

「三重文化会館」

 この会館は、大ホール、中ホール、小ホールと文化振興ゾーンに分かれている。ホールでは、コンサートや演劇、成人式などが行われる。文化振興ゾーンには、会議室、レセプションルーム、文化情報センター、ギャラリー、リハーサル室、レストランがある。ここには総合案内カウンターがあるので、わからないときは、ここで聞くとよいだろう。

「女性センター」

 フィットネスルームや茶室やセミナー室、多目的ホールがある。多目的ホールは、子供のこともちゃんと考えているようで、さすが女性センターだなと思った。セミナー室では文化的なことや女性の差別に関する話し合いなどが行われている。

「三重県立図書館」

 できたばかりでとてもきれいだし、資料を探すためのコンピューターやマイクロフィルムになった新聞を読めるマイクロリーダー室、目の不自由な人に朗読サービスを行う対面朗読室など設備も整っている。蔵書数も多いし、新聞、雑誌の種類も多くてうれしくなってしまう。レポートを書く資料集めには絶好の場所だ。この図書館に生涯学習センターを放送大学がつながっている。

(教育/中村春美)

「三重県立博物館」

 ここははっきり言って面白いところではない。しかし郷土を知るという点ではおすすめのスポットだ。館内には三重県に生息する色々な生物が展示されている。海浜の自然、街の生き物、里山の自然、山岳の自然、岩礁の自然、内湾の自然、暗黒の世界などのテーマ別で展示されている。山岳の自然のコーナーではツキノワグマやニホンカモシカなどの剥製があった。内湾の自然のコーナーでは、三重県にもフグが生息することに驚かされた。三重県の知らない部分を知らされ、大変に勉強になった。屋外には生きているオオサンショウウオがいたり、鳥居古墳という古墳の復元があったりして、結構楽しめることができる。

(人文/中川篤史)

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