- 学長ブログ ある地方大学長のつぼやき -

三重大学長の「つぶやき」と「ぼやき」のブログです。

あらためて三重の素晴らしさを感じたひととき
~津祭りでのすばらしい出会い~

S20091020_01.jpg 10月10日(土)の津祭りから、もう1週間が経ってしまいましたが、その時の素晴らしい出会いを書きとめておきましょう。

 前日の9日には三重大の開学60周年の記念式典があり、懇談会で乾杯のあいさつをしてお酒をいただいたので、車を大学において亀山市の自宅まで帰り、翌日、車を取りに来たついでに津祭りに立ち寄ったのです。

 三重大の学生さんも、例年のようにいろいろな形で津祭りに参加していましたね。これは応援団の皆さん、よさこい常連の“極津(ごっつ)”も元気いっぱい、出店のカフェも三重大生でした。

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S20091020_05.jpg   さて、高虎太鼓の野外会場で、外国人の青年が一人でうろうろしていたので、「What country are you from?」と声をかけてみました。前回のブログでご紹介した黒川清先生が講演でおっしゃった「ブロークンイングリッシュ」というやつですね。「Spain.」という返事が返ってきたので、ひょっとして、と思い「From Valencia?」と聞いたら「Yes, but why do you know it?」ということで、会話が始まりました。

 彼は、三重大が協定を結んでいるスペインのバレンシア州立工芸大学から、国際インターンシップで三重大に1年前ほど前から来ている院生のバビエル・ナバロさんでした。ロボットの研究で有名な工学部の平井教授のもとで学んでいるとのことでした。前日の三重大60周年記念式典でも、バレンシア州立工芸大学から、アジア・アメリカ担当部長のサンチェズ・ルイズが来学されて挨拶をしておられました。

 バビエル・ナバロさんは、三重県がほんとうに気に入っているとのこと。昨年も津祭りを楽しみ、私の住んでいる亀山市の関町の町並みも大好きとのことでした。“東京は、あまりにもごちゃごちゃし過ぎていて好きではない。津は日本の中央にあって、海も山もあって自然にも恵まれ食べ物もおいしいし、1時間かければ大都会の名古屋へも行けるし、大阪や、京都にも近い。一生住みたい素晴らしい街です。”

 同じようなコメントは、以前、三重大の先生とご結婚されたイギリス人の奥さんからお聞きしたことがあります。“津市よりも、混み合っている日本の都会には住めない。”

 私もまったく同感です。若いころ大阪に10年ほど住んでいたのですが、地元の三重県に帰ってからは、とても住む気にはなりません。地元に住んでいる若者には、津市は魅力のない街に映ってしまうようなのですが、これは“灯台もと暗し”や“他山の石”ということだと思います。

 さて、こんな話をしていたら、津祭りで取材中の、ケーブルテレビZTVで活躍している高橋美帆アナウンサーが通りがかったので、ナバロさんを紹介したら、さっそくインタビューをしていただくことになりました。ナバロさんはテレビカメラの前で、しっかりとした日本語でインタビューに応じていました。

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 高橋アナは三重大の出身で、上でもご紹介したよさこいグループの“極津”のリーダーをつとめておられましたね。高橋アナのブログ「高橋美帆のハチャメチャ日記」にも、私とナバロさんが写っている写真がアップされていましたよ。

 祭りの楽しみの一つは素晴らしい出会いですね。参加した皆さんそれぞれに、出会いがあったのではないかと思います。また、来年が楽しみです。