- 学長ブログ ある地方大学長のつぼやき -

三重大学長の「つぶやき」と「ぼやき」のブログです。

トップがブログを書くことの重要性
~内田学長の「禿髭学長の通信」に期待~

  この4月から、三重大の学長顧問と鈴鹿医療科学の副学長という二足のわらじを履き、また、毎週、国レベルの仕事で東京へ出張という忙しい日々を送っていますが、10万アクセスを達成した私の学長時代の「ある地方大学長のつぼやき」というブログも、「ある地方大学長顧問の“つぼやき”」ということで再開させていただいたので、がんばって更新を続けようとしているところです。

 ところで、私の後任の三重大学長の内田淳正さんもブログを始められましたね。「禿髭(とくひん)学長の通信」ということで、先生の顔のイラストもなかなかの出来ばえですし、記事の内容も内田さんらしいブログです。内田さんは整形外科のお医者さんで、3月までは三重大病院の病院長をおつとめになり、経営手腕を発揮されました。その傍ら、新聞にもすばらしいエッセイを連載され、たいへん好評でした。

090527BLOG_01new.jpg(画像クリックで内田学長のブログへ)

 世の中にはブログがあふれているのですが、有名人や社長のブログが、ほんとうに本人が書いたものなのかどうか、確かめるすべはありません。実は、ブログを秘書に書かせている人も知っています。自筆でない文章であっても、本人しか書けないということが、読んだ人に伝わる文章を書くこと。これが、ほんとうの価値あるブログではないかと思っています。

 その点、「禿髭学長の通信」は、内田さんしか書けない文章であることが、読み手にもわかると思います。内田さんの人柄が伝わってきますね。

 さて、会社の社長さんや大学の学長さんのような、組織のトップがブログを書くことは、たいへん重要であると思っています。私も、三重大の学長時代の2007年の10月から書き始めて1年半が経ちましたが、最初、始める時は、炎上などのリスクを考えて反対する意見もあったのですが、始めてみると、リスクよりも効用の方が大きいと確信しました。

 たとえば、トップの考えや行動が、組織の構成員に伝わりやすくなり、トップの顔が見えるようになりますね。これは、組織をまとめる上でたいへん重要なことです。また、地域のみなさん、あるいは全国の皆さんにも、その組織のトップの考えが伝わる可能性があります。

 また、私のブログはマスコミの方にもけっこう読まれていたようで、ブログから情報を得て、その後で新聞記事にしていただいたことが何度かありました。

 当初はあまり予想していなかったトップ・ブログの効用として、大学の構成員をブログでとりあげると、大きな励みになるということを強く感じました。現場の皆さんにとっては、トップに自分たちの活動を知ってもらって、評価をされるということが、極めて重要なことであり、構成員のやる気を喚起する上での、重要なポイントであると思いました。

 そんなことで、内田さんにもトップとしてのブログをぜひ書いた方が良いとお勧めしていたのです。内田さんの「禿髭学長の通信」に大いに期待したいと思います。

 私は、鈴鹿医療科学大学の「大学連携担当」の副学長ということですので、特に鈴大と三重大の連携、あるいは、この地域の高等教育機関と地域の連携に尽力したいと考えており、顧問ブログ“つぼやき”も、そのような活動を地域の皆さんに知っていただくために続けたいと思っています。

 「禿髭学長の通信」と「顧問ブログ“つぼやき”」の二つのブログで、この地域の高等教育機関と地域とのつながりがますます進むことを期待しています。

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