- 学長ブログ ある地方大学長のつぼやき -

三重大学長の「つぶやき」と「ぼやき」のブログです。

三重大生も参加して盛り上がった津まつり
~学生の元気が地域を元気に~

 10月11、12日は、360年以上の歴史のある恒例の津まつりがあり、伝統的な神輿(みこし)や高虎太鼓などとともに、「安濃津よさこい」などをはじめ、子供から大人まで、あるいは県外のチームも参加するイベントや催しものが、市役所周辺の市街地を中心に、ところ狭しと繰り広げられました。藤堂高虎公入府400周年を記念してのイベントも加わり、終日大勢の人でにぎわいました。 高虎時代絵巻の武者行列の奥方役は三重大医学部4年の柘植(つげ)彩花さんがつとめましたね。

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 今、世界中が金融と経済の大混乱でたいへんなことになっていますが、日本人のノーベル賞受賞とともに、今回の津まつりは、特に地域の人々の暗い気持ちをたとえ短時間でも吹き飛ばしてくれる絶妙のタイミングであったと思います。

 私は12日の昼に開かれた「津祭り交流会」に参加し、そのあと、特に三重大の学生さんのパフォーマンスを中心に楽しませていただきました。

 「津まつり交流会」では、市長の松田直久さんや来賓の方々が挨拶をされましたが、今回特に、津まつりに初めて参加された台湾の高雄市中華芸術学校の皆さんを代表して校長の呉梅嵩さんが挨拶され、国際的な広がりも感じさせる交流会となりました。

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 さて、三重大生が参加するパフォーマンスはないかな、とプログラムを見ると、「三重大学体育会応援団」と「三重大学ダンスチームNext」がすぐに見つかりました。「安濃津よさこい」の出場チームリストで大学の名前を探すと、北海道、福井、大阪の大学や、皇學館大學の名前はあるのですが、「三重大学」という名前がないので、一瞬、三重大生は出ていないのかなと勘違いしたのですが、「天狗ぅ」と「極津(ごっつ)」が三重大生の参加しているチームでした。「天狗ぅ」は、三重大の男子・女子学生のチームですが、「極津」は女子学生だけのチームで、三重大生が中心となってこの地域の他大学生も参加しています。今活躍しておられるZTVの高橋美帆さんは「極津」のリーダーを務めた三重大生でしたね。 今回のコンテストで「天狗ぅ」は第3位、「極津」は審査員特別賞を受賞しました。おめでとう。

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 「安濃津よさこい」は、当時北海道大学の学生だった長谷川岳さんという方が1992年に始められた札幌の「YOSAKOIそーらん祭り」を参考にして津まつりにとり入れられました。今年で11回目になり、今回は70チームが参加したとのことです。今ではこの種の「よさこい」は全国あちこちに広がっていますね。

matsuri9.jpg  三重県の学生チームと県外の学生チームからなる合同チームがいっしょになって「よさこい」を踊る本番直前の練習風景にたまたま出くわしましたが、異なるチームで時間差をつけたり、位置を変える振付を、リーダーさんの指示のもとにたった1回のリハーサルでやってのけたのには感心しました。

 このような姿を見ていると、リーダーの統率力とチーム員それぞれが自分の役割を理解して一体となって行動することの大切さがわかりますね。これはどんな組織においても言えることだと思います。

 ダンスチームのストリートダンスは今回初めて見ましたが、なかなかのものでしたし、応援団のいつもながらのパフォーマンスに、私の近くで見ていた年配の女性たちが「若いひとたちが元気をくれるわね」としゃべっているのが聞こえてきました。

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