- 学長ブログ ある地方大学長のつぼやき -

三重大学長の「つぶやき」と「ぼやき」のブログです。

要求される立場と要求する立場
~学長と学生の懇談会にて~

  先月の1月25日に、生協のパセオというレストランで、学長と学生さんとの懇談会を開かせていただきました。

seikyo2-1.JPG   このような学長と学生さんとの懇談会は毎年数回開いており、学習環境や学生サービス等への要望など、さまざまな意見をお聞きしています。お聞きした後は、そのまま聞き流すだけではなく、必ず、できることとできないことを学生さんに回答することにしています。今回は生協さんのお世話で、特にクラブ関係の学生さんが集まりました。

  まず、私から、「地域圏大学の挑戦」と題して、三重大学の教育、研究、地域社会貢献活動についてスライドで説明をいたしました。その後で、学生さんの要望をお聞きしたのですが、次から次へと出てくるので、私はパソコンにメモっていくだけで、最後まで大忙しでした。

  クラブ関係の学生さんが多いこともあり、クラブハウスの整備やグランドの整備に関する要望が多く出され、また、自習室を確保して欲しいという要望や就職支援教育の充実、合宿所のインターネット整備、カリキュラムへの改善などの要望をいただきました。

seikyo1-1.JPG   学生さんの要望事項は、教育担当理事の野村先生にお伝えし、学務部の事務の方々に、いろいろと知恵を絞って検討していただきました。

  今回の学生さんからの要望に対しては、だいたい3分の1くらいは対応できそうかな。クラブハウスの建設など、多額の予算がかかる要望については、国立大学の交付金がどんどん削減されている現状では、心苦しいのですが、すぐには対応が難しいですね。でも、グランドの整備、合宿所のインターネット環境整備、就職支援教育の充実、試験前の図書館の開館時間の延長などは対応できると思います。

seikyo3-1.JPG   学生さんから要望に対してこんな返答をしていると、私どもが文部科学省に要望した時の役人さんの気持ちも良く分かります。一方、要求が認められかった時は腹が立つものですが、学生さんも同じような思いを抱いているかもしれませんね。

  でも、要望していただかないと何も対応ができないので、やはり、すべてには対応できないということを承知の上で、学生さんにはどんどん要望事項を出していただきたいと思います。私も、蹴られても、蹴られても、文部科学省に要望を出しますよ。