- 学長ブログ ある地方大学長のつぼやき -

三重大学長の「つぶやき」と「ぼやき」のブログです。

フランス大使館にて

  今、フランス大使館のホームページを開いていただくと、「全国日仏協会の集い」という記事があると思います。クリックをしていただくと、(  http://www.ambafrance-jp.org/article.php3?id_article=2136 )

   「全国日仏協会の集いが2007年11月9日、駐日フランス大使夫妻の主催で、東京都港区のフランス大使公邸で開かれました。全国各地の日仏協会37団体の代表をはじめ、フランス名誉領事、在日フランス人の協会の代表ら大勢が出席しました。
    今回の集いは、来年に控えた日仏交流150周年記念に焦点があてられました。ル・リデック大使は全国から出席したフランスの文化機関の責任者を紹介しながら、これらの文化機関を橋渡し役として、日仏協会で活動されている日本人と、日本に在住するフランス人の間で交流と協力を推進し、全国規模のネットワークづくりを進めるように提案しました。」

    と書いてありますが、それに添えられている写真をよく見ると、真ん中がル・リデック大使で、向かって右側が私で、左側に三重日仏協会副会長の井土真杉さんが写っています。三重日仏協会は07年で20周年を迎えました。会長は三重大学の歴代の学長が務めており、私も04年から会長を務めています。今回の集いに出席した私と井土さんが写っているわけです。 

 furansu.JPG

   「なーんだそれだけか」と思われるかもしれませんが、大勢の人でごった返していた集いで、多くの写真が撮られた中から、わざわざ私どもの写真がトップにアップされているのは、単なる偶然だけではないように感じています。   

 

    実は、私は昨年の集いにも出席をしたのですが、三重日仏協会の会誌に以下のような、たいへん失礼な記事を書いてしまったのです。

    「全国から各地域の日仏協会の方々が集まり、会場は結構込み合っていました。まず、今年着任をされたフランス大使のGildas LE LIDEC ジルダ・ル・リデックさんからご挨拶がありました。日本において積極的にフランス文化を紹介し、交流を戦略的に深めようとするたいへん意欲的なご挨拶でした。また、各地域の日仏協会の協力を大いに期待されているようでした。ただ、最初に話が長くなるというお断りがあったのですが、実際にたいへん長めのご挨拶となり、たぶん1時間近く話しておられた感じもいたしますが、ほとんどの方々がじっと立って聞いておられ、最後のほうはさすがに皆さん疲れた様子でした。私は、フランス人はいつもこんなに話が長いのか、と周りの方に聞いたのですが、今回は特別であり、前大使の話は長くなかったとのことでした。」

    この記事がまさか大使にまで伝わるとは想定していなかったのですが、今年の7月1日の三重日仏協会20周年に三重県におこしになった時に、「挨拶が長いという豊田学長からの指摘があったので今回は短くします」と言ってお話を始められましたし、今回の集いでも、昨年の挨拶は長かったので、今日は短くするとお断りになって挨拶を始められました。よほど、私の記事を気にしておられたのだと思います。私は、あんなことを書いてしまって、申し訳ない気持ちでいっぱいでした。ちなみに今回の大使の挨拶は通訳つきで15分で終わりました。

    大使はたいへんな親日家で、また、地方の方々との交流を大切であると考えられ、来日して1年間のうちのべ4ヶ月をかけて精力的にほとんどの地方を訪問されました。ところが、たいへん残念なことに、もう次の任地へ赴任されるとのことでした。せっかくお近づきになれたのに、もう少し長く日本に滞在していただきたかったと思います。